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「マンフレッドは消えろ!」開幕延期会見で見せたコミッショナーの“笑顔”に選手ら大激怒「嘘をついている」

THE DIGEST編集部

2022.03.02

本来は試合数消失で落胆の色を見せるのが当然ながら、マンフレッドはまさかの笑顔でファンたちの逆鱗に触れた。(C)Getty Images

本来は試合数消失で落胆の色を見せるのが当然ながら、マンフレッドはまさかの笑顔でファンたちの逆鱗に触れた。(C)Getty Images

 野球界にとって2022年3月31日は「悲しい日」として記憶されることになるだろう。

 通常開幕へ向けた“デッドライン”を延長して迎えたこの日、MLB機構と選手会は結局、歩み寄れずに交渉は決裂。3月31日に予定されていた開幕は延期となり、開幕2カードの消滅が決まった。

 MLBは1994年8月12日から翌95年4月2日にかけてストライキが行なわれ、この時はオーナー側と選手側の双方に大きな批判が集まった。しかし、今回の労使交渉において圧倒的に厳しい目を向けられているのはオーナー側、そしてMLBコミッショナーのロブ・マンフレッドである。とりわけ中立的な立場で解決に導かねばならないはずのマンフレッドは、以前からオーナー側への肩入れを指摘されていた通り、今回もその立ち位置は変わらなかった。

 そしてこの日、マンフレッドは会見を開いて開幕延期や試合数削減を宣言したのだが、ここでも見事なまでの“やらかし”をしでかした。あろうことか、ニヤニヤしながら大きな声で笑ってしまったのだ。

【動画】選手やファンをキレさせたマンフレッドの“ニヤニヤ”会見がこれだ
 多くのファンや記者、そして選手たちが開幕延期となって「sad(悲しい)」という単語を使いながら自らの感情を表現した。それをマンフレッドは逆なでするような振る舞ったのだ。

 当然、方々から批判の声が上がり続け、これまで数々の意見を述べてきたマーカス・ストローマン(シカゴ・カブス)は「マンフレッドが僕らのゲームを破壊してる」と自身のツイッターでコメント。続けて「マンフレッドは、消えろ!」と痛烈なコメントを残した。

 他にも「一体どうしてこの場で笑うことができるのか。信じられない」(マイケル・ローレンゼン/ロサンゼルス・エンジェルス)、「こいつはみんなに嘘をついている。オーナーたちは文字通り俺たちを43日間放置しながら、よくもまぁ誠意をもって“交渉”したなんて言えるな」(ダスティン・ガーノウ/コロラド・ロッキーズ)といった声もあった。

 しかも、現地放送局『MLB Network』ではコミッショナーの会見は放送された一方で、選手会のスピーチになった途端に放送がカットされたことも、大きな批判を浴びている。

 昨日の16時間に及ぶ交渉が終わると、機構側の代表は「大きな前進があった」として妥結へ向けた“楽観論”を提示し、ファンたちもその言葉を信じていた。しかし、選手会側は「一切、明るい兆しはなかった」と釘を刺し、「これで妥結しなかったら、やつらは俺たちの責任だと押し付けることができる」とも言っていた。

 歩み寄ったと思われた双方の溝は、まったく埋まってはいなかったようだ。3月になっても、果たして解決するかどうか雲行きが怪しくなっている。

構成●THE DIGEST編集部

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