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MLB

「満場一致とはね」大谷翔平の満票MVPにゲレーロJr.は不満だった? 母国記者に「1つも票がないのは気になる」と吐露

THE DIGEST編集部

2022.03.25

昨季のMLBで大谷(左)とMVPを争ったゲレーロJr.(右)。しかし、その結果には少なからず不満があるようだ。(C)Getty Images

昨季のMLBで大谷(左)とMVPを争ったゲレーロJr.(右)。しかし、その結果には少なからず不満があるようだ。(C)Getty Images

 昨シーズンのアメリカン・リーグのMVPは、球史の残る快進撃を見せたサムライが掴んだ。ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平だ。
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 空前絶後のハイパフォーマンスだった。打っては、熾烈な本塁打王争い繰り広げる46本塁打を放ち、100打点、103得点をマーク。投げても23先発で130.1回、防御率3.18、156奪三振を記録。あのベーブ・ルースですら成しえなかった史上初となる投打5部門での「クインタプル100」(イニング、奪三振、安打、得点、打点)もやってのけた。

「野球の本場」であるアメリカでも、一挙手一投足に羨望の眼差しが向けられた。ゆえに全米記者協会の投票によって決するMVPで、史上19人目となる満票受賞は大きな驚きではなかった。

 ただやはりその座を争うライバルからすれば、少なからず不満はある。トロント・ブルージェイズの“怪物スラッガー”であるブラディミール・ゲレーロJr.だ。

 元MLB戦士のブラディミール・ゲレーロを父に持つ23歳もまた昨シーズンは凄まじかった。シーズン途中まで史上最年少での三冠王を視野に入れるハイアベレージをマークすると、最終的にはサルバトーレ・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)と並んで48本で本塁打王に。出塁率(.401)、長打率(.601)、OPS(1.002)といずれもリーグトップの成績となった。

 とにかく打ちまくった。主な打撃成績だけで見れば、大谷を凌駕する。それだけにMVPの最終候補まで上り詰めた本人には、投票結果に納得がいかないところがあるようだ。現地時間3月24日にドミニカ人ジャーナリストのヤンセン・プーホルス氏の取材に応じたゲレーロJr.は、次のように語ったという。

「僕がMVPを獲れないことは分かっていたよ。でも、彼ら(投票者)が、1つも票を与えてくれなかったのは、ハッキリ言って気になるよ。オオタニがMVPになるのは分かっていたんだよ。それぐらいに彼は凄いことをやってのけたんだ。でも、満場一致とはね……」

 はたして、今季は、かつて偉大な父も手にしたMVPを手にできるのか。ゲレーロJr.の打棒には、大谷の活躍とともに注目したい。

構成●THE DIGEST編集部

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