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MLB

「疑惑の見逃し三振だ」大谷翔平がバーランダーに喫した2打席連続Kに現地記者から“疑問”の声。大谷も不服な表情

THE DIGEST編集部

2022.04.10

大谷は納得せず! “疑惑”の見逃し三振に現地記者は何を思う?(C)Getty Images

大谷は納得せず! “疑惑”の見逃し三振に現地記者は何を思う?(C)Getty Images

 現地時間4月7日に開幕したメジャーリーグ。日米問わず最も注目されていのは、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)だろう。唯一無二の二刀流として球界歴史を変えてきた偉才は開幕戦で史上初となる「1番・投手兼DH」として出場。今季もその一挙手一投足に熱視線が送られている。

 しかし、9日に行われている今季3試合目を含め、ここまでの大谷はやや“冴えない”。初の開幕投手をまかれた今季は強力ヒューストン・アストロズ相手に4.2回1失点9奪三振。黒星がついたとはいえ上々の内容だったが、気になるのがバッティングだ。

 開幕戦は大飛球こそあったものの4打数ノーヒット。続く2戦目に技ありの一打を放ったが5打数1安打。そして9日の第3試合は、これまで数々の名勝負を繰り広げてきた通算226勝の豪腕ジャスティン・バーランダーの前に3打席連続三振を喫している。

 もっとも、2打席目と3打席目の三振を巡っては、大谷自身が右手を振って「入ってない入ってない」とアピールし、天を仰いだ様子を見せるなど納得のいかない表情。そして、現地記者の間でも同情の声が上がる“際どい”ジャッジだった。

【動画】ストライク? ボール? 大谷が不満だった“際どい”一球がこれだ
 
 2打席目、カウント1-2から4球目。バーランダーが内角に投じたスライダーを大谷は我慢してスウィングせずに見逃したが、ストライク判定に手を横に振って不満の表情。そして1死二、三塁の好機で回ってきた3打席目はフルカウントまでもつれ、バーランダーは2打席目とほぼ同じコースに96マイル(約155キロ)の4シームを放る。大谷は今度こそボールだと確信した様子で一塁へ歩き出したが、ここも球審の右手は上がって3打席連続三振を喫したのだ。

 3打席目はエンジェルスが追加点のチャンスとあって場内からも大ブーイングが上がったが、地元紙『Los Angels Times』のマイク・ディジオバーナ記者も「疑惑の見逃し三振だ」として“誤審”と言及。また、エンジェルスの番記者を務めるジェフ・フレッチャー氏は、データ解析ツール「スタットキャスト」の一球速報画像を投稿しつつ、「ゾーンに少しでもかすっていればストライクになる。6球はほんとうに際どかった。スウィングするにしても、抗議するにしても際どすぎた」とコメントした。
 
 メジャーリーグ中継は、全球場で「スタットキャスト」による全データが誰の目にも見ることができる。仮に球審がストライクと判定したとしても、データ上でボールであれば、ボールとして表記される。では大谷の2打席目と3打席目はどうだったかというと、フレッチャー氏の言うようにどちらも「ゾーンをかすめていると言えば、かすめている」という結果だった。

 絶対にストライク、絶対にボールと断定するにしては「際どすぎた」。もっとも、データサイト『FanGraphs』のポール・スポーラー記者は“別の判定”に不満の様子。というのも、大谷の3打席目に投げられた4球目のスライダーは、これらと違って明らかにストライクゾーンに入っていたのがボール判定だったのだ。ポーラー記者は「明らかなストライクを見逃して、2つの際どいゾーンは取るのか」と、球審のジャンセン・ビスコッティにいら立ちを浮かべていた。

 いずれにせよ、大谷が3打席連続三振を喫したという事実は変わることがない。これを過去のものし、今後の打席の教訓として再び輝いてほしいものである。

構成●THE DIGEST編集部
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