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ゲレーロJr.が圧巻の1試合3発! 規格外の力にヤンキース地元メディアも呆然「彼は指を痛めているはずなんだ」

THE DIGEST編集部

2022.04.14

1試合3ホーマーを放ったゲレーロJr.。ヤンキースのエースを打ち砕いた打力は、敵地のファンを黙らせた。(C)Getty Images

1試合3ホーマーを放ったゲレーロJr.。ヤンキースのエースを打ち砕いた打力は、敵地のファンを黙らせた。(C)Getty Images

 23歳の怪物が、規格外のパワーを見せつけた。

 現地時間4月13日、ヤンキー・スタジアムで行なわれたニューヨーク・ヤンキース対トロント・ブルージェイズの一戦。同地区のライバル同士の対戦で、ブルージェイズの主砲ブラディミール・ゲレーロJr.は、4打数4安打、3本塁打、4打点と大暴れした。
【動画】コールの98マイルを左中間へ! ゲレーロJr.が魅せた技ありの圧巻弾

 まず、快音を響かせたのは、初回2死で回ってきた第1打席だ。相手先発のゲリット・コールが投じた87.4マイル(約140.6キロ)のスライダーをフルスイングし、センター後方へと運んだ。

 これで勢いに乗った23歳は、2死二塁の場面で巡ってきた3回の第2打席にふたたびコールを打ち砕く。今度はカウント1-1から投じた渾身の98マイル(約157.7キロ)の4シームを左中間へと軽々と持っていったのだ。

 ヤンキースのエースから2発を放った男は、もう止まらない。6回の第3打席にコールから2塁打を記録したゲレーロJr.は、チームが4対3とリードした8回表の第4打席でヤンキース3番手のジョナサン・ロアイシーガからレフトスタンドへの4号ソロをマークしたのだ。

 これでゲレーロJr.は、自身のキャリア2度目となる1試合3発の離れ業を達成。そんな若き主砲の活躍もあり、ブルージェイズは6対4と勝利した。

 昨季に大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)とサルバトーレ・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)と本塁打王争いを繰り広げ、ア・リーグ本塁打王に輝いたゲレーロJr.。低調なスタートを切ったライバルたちとは異なり、今年も快調に“打ちまくっている”怪物には、ヤンキースの地元メディアも目を丸くする。

 地元紙『New York Post』は、この試合の2回の一塁守備時にゲレーロJr.が、相手走者のアーロン・ヒックスに右手の薬指を踏まれたシーンを「出血し、かなり痛々しいものだった」と回想。そのうえで、「ヤンキースはその見返りとして、ブラッディ(出血とゲレーロJr.の愛称をかけている)の3ホーマーという強烈なしっぺ返しを受けた」と皮肉った。

 また、ヤンキースの専門サイト『Yanks Go Yard』も、「信じられないが、あの怪我の後にゲレーロJr.はすぐさま復讐にやってきた。彼はコールの剛速球を打ち砕いたのだ」と驚嘆。そして、こう続けた。

「彼は指を痛めているはずなんだ。そもそも、あの球速の球を9本の指で打つのは物理的に不可能なはずだ。だが、最後に笑うのはヤンキースのライバルたちなんだ。彼らはいつも何かしらの対策を見出すのだ」

 辛口で知られるニューヨークのメディアをも唸らせたゲレーロJr.。今季の快進撃も大いに期待できそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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