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プロ野球

賛否が加熱する佐々木朗希の降板に米メディアが理解。CY賞3度の“最強左腕”を例に「最近では珍しい動きでもない」

THE DIGEST編集部

2022.04.18

史上初の快挙まであと一歩だった佐々木(右)。その4日前にはカーショウ(右)が7回完全で降板していた。写真:産経新聞社、Getty Images

史上初の快挙まであと一歩だった佐々木(右)。その4日前にはカーショウ(右)が7回完全で降板していた。写真:産経新聞社、Getty Images

 末恐ろしい才能に“野球の本場”がどよめいている。ここ2試合で17イニング連続パーフェクトを記録するなど、強烈なインパクトを放っているロッテの佐々木朗希だ。

【動画】日ハム打線が手も足も出ず! 佐々木朗希の快投シーンをチェック

 4月10日のオリックス戦では、プロ野球史上28年ぶり16人目となる完全試合を果たし、17日の日本ハム戦も8回まで一人の走者も許さないまま降板。まだ誰も成し遂げたことのない“2試合連続完全試合”にまであと一歩と迫り、世界中の野球ファンを大いに沸かせた。

 しかし、この試合で論争の的となっているのが、ロッテの指揮を執る井口資仁監督の采配だ。歴史的な快挙を目前にしての投手交代という判断は、一部から不満の声が上がっており、今回はこの議論について米国版『Yahoo! Sports』のクリス・クウィック氏が見解を示している。

 記事内で引き合いに出されたのが、過去3度のサイヤング賞を受賞している”最強左腕”クレイトン・カーショウ(ロサンゼルス・ドジャース)。現地13日の敵地ミネソタ・ツインズ戦では、完全試合をやっていた7回に降板を余儀なくされ、こちらも現地で是非を問う議論が過熱していた。

 こうした出来事を踏まえた同記者は、「2試合連続完全試合なら歴史的快挙だが、イグチがあの決断をしたことも理解できる」と言及しており、「ササキはまだ20歳という若さで、無理をさせるのは危険だ」と指摘。前述のカーショウに触れたうえで、「最近では珍しい動きでもない」と騒動の印象を明かしている。

 また、ここ2試合での17イニング連続パーフェクト、33奪三振という数字に対しては、「圧倒的という言葉では足りない」と驚きを隠せないようで、「もし健康でいられれば、ササキにはとてつもないキャリアが待っているはずだ。そのキャリアをアメリカに持ち込むと決めてくれたら、MLBファンは大喜びだろう」と今後の動向に胸を膨らませた。

 現地でもその評価はうなぎ上りとなっている佐々木。次回登板は、ローテーション通りであれば24日に再びオリックス戦となるが、果たしてここではどんなパフォーマンスが見られるだろうか。また“令和の怪物”が熱い視線を集めることは間違いなさそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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