MLB

「大傑作だ!」アストロズ打線を牛耳った大谷翔平に反響止まず。エンジェルス幹部も脱帽「彼を見られるのは特権」

THE DIGEST編集部

2022.04.23

強打のアストロズを相手にMLB史上初の記録も残した大谷。そのハイパフォーマンスには賛辞が相次いでいる。(C)Getty Images

 これは手も足もでない――。思わずそう言いたくなるような快投だった。現地時間4月20日に敵地で行なわれたヒューストン・アストロズ戦に「1番・DH兼投手」で先発した大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)だ。
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 今季3度目の登板となったこの日は、開幕戦でも対峙した同地区のライバルを全く寄せ付けなかった。初回から快調に飛ばした5回までひとりの走者も許さないパーフェクトピッチを披露。6回裏1死でジェイソン・カストロに初ヒットを許し、大偉業の達成こそできなかったが、キャリアハイの1試合12奪三振をマークして嬉しい今季初勝利を挙げたのだ。

 打っても4打数2安打、2打点、1四球と上々の成績を残した大谷は、「被安打1、12奪三振を記録しながら、打者として3回以上出塁した」としてMLB史上初の選手となった。

 無論、昨季の快進撃によって相手の警戒は強まっている。そのなかで"リアル二刀流"としての真価を発揮した偉才には、多方面からも驚きの声が上がり続けている。大谷から唯一のヒットを放ったカストロは試合後に、「とにかく一刻も早くヒットを打たないといけないと思っていた」と吐露。そして、こう続けた。

「オオタニは投打の両方で信じられないほどの才能を持った選手だ。今日はその才能通りの投球だったと思う。バックドアのスライダーも良くて、スプリッターも効果的だった。あれだけ緩急をつけられた球のコンビネーションを打つのは本当に難しいよ」

 エンジェルスの首脳陣も背番号17の出色のパフォーマンスには、賛辞を惜しまない。球団のGM補佐を務めるアレックス・タミン氏は、「我々は今日、ショウヘイが成し遂げたようなことが見られる特権があるんだ」と声高に訴えた。

「打ったらツーベースに、フォアボール、バントヒット、そして投げたら最上級のスプリット、スライダー、カーブに98マイル(約157.7キロ)のファストボール。それを見られるのは本当に光栄なことだ。この試合は、私が今までに見た彼のパフォーマンスのなかでも最高だったと思うし、大傑作と言えるものだった」

 敵味方に関係なく脱帽させた大谷。一気にギアが上がってきた感のある二刀流スターは、ここからいかなるパフォーマンスを見せてくれるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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