また力のこもったピッチングを見せつけた。
現地時間5月11日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、敵地で行なわれたタンパベイ・レイズ戦に「3番・DH兼投手」で先発。投げては6回(92球)、5奪三振、被安打2、2四球、1失点で降板。打っては4打数1安打という成績だった。
前回登板で7回11奪三振無四球無失点の好投を披露した大谷。今日は序盤からやや制球に苦しむ。初回こそ三者凡退に抑えたものの、2回に抜けた86.9マイル(約139.8キロ)のスプリットをケビン・キアマイアーに捉えられて被弾。早々に1点を失った。なお、前日にエンジェルスのリード・デトマーズにノーヒッターを許していたレイズがヒットを打つのは、実に10イニングぶりとなった。
3回には1死から2者連続で四球を与えて得点圏に出塁させてピンチを招く。だが、ここで大谷は、4シームを中心にした組み立て、ワンダー・フランコとチェ・ジマンという相手の上位打者たちをねじ伏せ、無失点で切り抜けた。
一方、マイク・トラウトが休養日となったエンジェルス打線は、相手先発シェーン・マクラナハンに翻弄される。左腕から投じられる97.6マイル(約157キロ)の速球と大きく割れるカーブを前にバットが空を切った。頼みの大谷は2打席目こそ相手一塁手のエラーが絡んだ内野安打で出塁したものの、いずれの打席もボテボテのゴロに打ち取られる。
変化球のキレは良くなかった。それでも徐々にギアを上げていった大谷は、4回は3者凡退に抑える。そして5回は2死からヒットとワイルドピッチでピンチを招いたものの、ここで一球ごとに「オラッ」と叫ぶ、力とこもった投球を披露。なんとか無失点で切り抜け、追加点は許さなかった。
援護点が与えられないなかでも加点は与えずに踏ん張った。大谷は6回を無失点と投げ切ると、ここで球数が92球に達したために降板。勝ち投手の条件こそ得られなかったものの、2試合連続でのQS(クオリティースタート)を達成するエース級の投球内容を披露した。
終盤戦に入ってからもエンジェルス打線はマクラナハンに手も足も出なかった。6回裏には2死無塁と言う局面で大谷が3度目の対戦を迎えたが、カウント0-1からの2球目に投じられた98.3マイル(約158.1キロ)の4シームを打たされてショートゴロに倒れた。
マクラナハンは7回にも2三振をマーク。キャリアハイタイとなる11奪三振を記録してエンジェルス打線を一切寄せ付けなかった。若きエースの好投に奮起したレイズは、8回表に1点を加点し、終盤に点差を広げた。
だが、ここ2試合連続で二けた得点をマークしているエンジェルス打線は終盤に猛追する。マクラナハンが降板した8回裏、レイズ2番手のアンドリュー・キットリッジを攻め立て、1死1塁の場面で代打のテイラー・ウォードが値千金の同点2ランを放ったのだ。
なおも、2死1塁の場面で大谷は第4打席に立つ。球場全体が追い上げムードとなるなか、ここから登板したコリン・ポーシェと対峙。しかし、速球中心の配球に手を焼くと、最後は真ん中高めに投じられた94.1マイル(約151.1キロ)の4シームに空振り三振となった。
エンジェルスが粘った試合は、無死2塁から始まるタイブレーク方式が導入される延長戦に突入。すると10回表にレイズがビダル・ブルーハンのタイムリーツーベースで勝ち越しに成功。さらに1点を加点して差を広げた。
その裏にエンジェルスは得点をあげられずにゲームセット。結局、試合は4対2でレイズが勝利。大谷の好投もむなしくエンジェルスは連勝がストップした。
構成●THE DIGEST編集部
現地時間5月11日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、敵地で行なわれたタンパベイ・レイズ戦に「3番・DH兼投手」で先発。投げては6回(92球)、5奪三振、被安打2、2四球、1失点で降板。打っては4打数1安打という成績だった。
前回登板で7回11奪三振無四球無失点の好投を披露した大谷。今日は序盤からやや制球に苦しむ。初回こそ三者凡退に抑えたものの、2回に抜けた86.9マイル(約139.8キロ)のスプリットをケビン・キアマイアーに捉えられて被弾。早々に1点を失った。なお、前日にエンジェルスのリード・デトマーズにノーヒッターを許していたレイズがヒットを打つのは、実に10イニングぶりとなった。
3回には1死から2者連続で四球を与えて得点圏に出塁させてピンチを招く。だが、ここで大谷は、4シームを中心にした組み立て、ワンダー・フランコとチェ・ジマンという相手の上位打者たちをねじ伏せ、無失点で切り抜けた。
一方、マイク・トラウトが休養日となったエンジェルス打線は、相手先発シェーン・マクラナハンに翻弄される。左腕から投じられる97.6マイル(約157キロ)の速球と大きく割れるカーブを前にバットが空を切った。頼みの大谷は2打席目こそ相手一塁手のエラーが絡んだ内野安打で出塁したものの、いずれの打席もボテボテのゴロに打ち取られる。
変化球のキレは良くなかった。それでも徐々にギアを上げていった大谷は、4回は3者凡退に抑える。そして5回は2死からヒットとワイルドピッチでピンチを招いたものの、ここで一球ごとに「オラッ」と叫ぶ、力とこもった投球を披露。なんとか無失点で切り抜け、追加点は許さなかった。
援護点が与えられないなかでも加点は与えずに踏ん張った。大谷は6回を無失点と投げ切ると、ここで球数が92球に達したために降板。勝ち投手の条件こそ得られなかったものの、2試合連続でのQS(クオリティースタート)を達成するエース級の投球内容を披露した。
終盤戦に入ってからもエンジェルス打線はマクラナハンに手も足も出なかった。6回裏には2死無塁と言う局面で大谷が3度目の対戦を迎えたが、カウント0-1からの2球目に投じられた98.3マイル(約158.1キロ)の4シームを打たされてショートゴロに倒れた。
マクラナハンは7回にも2三振をマーク。キャリアハイタイとなる11奪三振を記録してエンジェルス打線を一切寄せ付けなかった。若きエースの好投に奮起したレイズは、8回表に1点を加点し、終盤に点差を広げた。
だが、ここ2試合連続で二けた得点をマークしているエンジェルス打線は終盤に猛追する。マクラナハンが降板した8回裏、レイズ2番手のアンドリュー・キットリッジを攻め立て、1死1塁の場面で代打のテイラー・ウォードが値千金の同点2ランを放ったのだ。
なおも、2死1塁の場面で大谷は第4打席に立つ。球場全体が追い上げムードとなるなか、ここから登板したコリン・ポーシェと対峙。しかし、速球中心の配球に手を焼くと、最後は真ん中高めに投じられた94.1マイル(約151.1キロ)の4シームに空振り三振となった。
エンジェルスが粘った試合は、無死2塁から始まるタイブレーク方式が導入される延長戦に突入。すると10回表にレイズがビダル・ブルーハンのタイムリーツーベースで勝ち越しに成功。さらに1点を加点して差を広げた。
その裏にエンジェルスは得点をあげられずにゲームセット。結局、試合は4対2でレイズが勝利。大谷の好投もむなしくエンジェルスは連勝がストップした。
構成●THE DIGEST編集部