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“柔と剛”で大谷翔平を牛耳ったレイズ左腕マクラナハン。「オオタニは唯一無二なんだ」と語った25歳が魅せた凄み

THE DIGEST編集部

2022.05.12

大谷(左)に一切の自由を与えずに投げ合いも制したマクラナハン(右)。そのピッチングにはレイズ指揮官も賛辞を惜しまなかった。(C)Getty Images

大谷(左)に一切の自由を与えずに投げ合いも制したマクラナハン(右)。そのピッチングにはレイズ指揮官も賛辞を惜しまなかった。(C)Getty Images

 大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)との対決に、球界屈指の左腕が燃えた。

 現地時間5月11日に敵地で行なわれたロサンゼルス・エンジェルス戦で、タンパベイ・レイズは4対2で勝利。2試合連続二桁失点と苦しんでいたチームは、なんとか3連戦のスイープは避けられた。

 大谷が“リアル二刀流”で先発マウンドに立ったこの試合で、傑出したパフォーマンスを披露したのが、レイズの先発左腕シェーン・マクラナハンだった。MAX98.3マイル(約158.1キロ)の4シームと縦に大きく割れるカーブを軸に、7回(100球)を投げ、キャリアハイタイとなる11奪三振、被安打3、四球も1つだけで無失点と好投したのである。

 とりわけ球威が増したのが、やはり大谷との対決だった。前日の会見で「オオタニは唯一無二の存在だ。本当にすべてが特別なんだ。マウンドでもそうだし、打席でもそうだ」とマッチアップを心待ちにしていた25歳の左腕は、第1打席と第2打席をいずれも、グッと沈み込むカーブで内野ゴロ(2打席目は一塁手のエラー絡みの内野安打)に打ち取られた。
 相手主砲に主導権を握らせなかったマクラナハンは、6回裏に2死無塁の局面でやってきた3度目の対決では、力勝負を挑む。カウント0-1から2球目に98.3マイル(約158.1キロ)の4シームを真ん中低めに投じてショートゴロに打ち取った。

 試合後に大谷は「フレッシュな状態ではもちろんない」と疲弊感があったと明かした。だが、“柔”と“剛”を巧みに使い分け、強い当たりを許さなかったマクラナハンの投球は見事だった。左腕の大谷対策には、レイズの指揮官ケビン・キャッシュも、「ノーヒットで完封された翌日にオオタニと対戦するのは簡単なことじゃない。本当によくやってくれたよ」と絶賛している。

 今季はエンジェルスとレイズの対戦が、あと4戦も予定されている。はたして、大谷にマクラナハンに対するリベンジの機会は巡ってくるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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