虎の若きスラッガーが本領を発揮した。
5月15日に敵地で開催された横浜DeNAベイスターズ戦で、阪神タイガースの佐藤輝明が8号と9号となる1試合2ホーマーをやってのけた。
【動画】これぞ怪物級の一発! 横浜の空に打ち込んだ佐藤輝明の第9号アーチ
いずれも打った瞬間にそれと分かる特大アーチだった。4番に座った佐藤のバットから1本目が飛び出したのは、第1打席を凡退して迎えた3回表1死無塁という局面だった。
チームが2点をリードしていたなかで、「前の打席にチャンスで打ち取られていたので、絶対にやり返すという気持ちで打席に入った」という23歳は、横浜先発の東克樹が投じた初球、甘く入った141キロの速球をフルスイング。自慢のパワーでかち上げたボールを右翼ポール際に叩き込んだ。
これで虎の主砲は勢いに乗った。阪神が5点差をつけていた6回表の第4打席には、相手4番手で、左腕の田中健二朗がカウント1-1から真ん中に入った143キロの速球をバックスクリーン右に打ち込んだ。
試合を配信したDAZNが公式SNSで、「神なのかそれとも怪物なのか──。横浜に走る衝撃」とクローズアップした佐藤の2発は、8対1で試合を制した阪神の連勝を呼び込んだ。
もっとも、この2発はある意味で“当然”とも言えた。というのも、佐藤にとって横浜スタジアムは、通算打率.500(18打数9安打)で、本塁打は3本と、相性抜群の土地だったのだ。
また、佐藤は対戦した両投手も苦手としていなかった。この試合までに1本目を打った東に対しては通算打率.333、2本目の田中には.500と、いずれも好成績を収めており、何かやってくれる期待感が多分にあったのである。
まさにお得意様と言える相手からマルチアーチを打ち、しっかりと4番の役目を果たした佐藤。阪神は首位から9.5ゲーム差をつけられているが、試合後のヒーローインタビューで「いっぱい打てば、チームも勝てるんで」と全開モードとなった若き主砲が上位進出に導くか。大いに注目だ。
構成●THE DIGEST編集部
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いずれも打った瞬間にそれと分かる特大アーチだった。4番に座った佐藤のバットから1本目が飛び出したのは、第1打席を凡退して迎えた3回表1死無塁という局面だった。
チームが2点をリードしていたなかで、「前の打席にチャンスで打ち取られていたので、絶対にやり返すという気持ちで打席に入った」という23歳は、横浜先発の東克樹が投じた初球、甘く入った141キロの速球をフルスイング。自慢のパワーでかち上げたボールを右翼ポール際に叩き込んだ。
これで虎の主砲は勢いに乗った。阪神が5点差をつけていた6回表の第4打席には、相手4番手で、左腕の田中健二朗がカウント1-1から真ん中に入った143キロの速球をバックスクリーン右に打ち込んだ。
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もっとも、この2発はある意味で“当然”とも言えた。というのも、佐藤にとって横浜スタジアムは、通算打率.500(18打数9安打)で、本塁打は3本と、相性抜群の土地だったのだ。
また、佐藤は対戦した両投手も苦手としていなかった。この試合までに1本目を打った東に対しては通算打率.333、2本目の田中には.500と、いずれも好成績を収めており、何かやってくれる期待感が多分にあったのである。
まさにお得意様と言える相手からマルチアーチを打ち、しっかりと4番の役目を果たした佐藤。阪神は首位から9.5ゲーム差をつけられているが、試合後のヒーローインタビューで「いっぱい打てば、チームも勝てるんで」と全開モードとなった若き主砲が上位進出に導くか。大いに注目だ。
構成●THE DIGEST編集部
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