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MLB

モリーナから一発を打っても“長打率MLB最低”。 深刻なパワー欠乏症に苦しむ筒香嘉智の「現在地」<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2022.05.23

メジャー3年目もスロースタートとなった筒香。特にパワー不足が深刻だ。(C)Getty Images

メジャー3年目もスロースタートとなった筒香。特にパワー不足が深刻だ。(C)Getty Images

 かつて侍ジャパンの4番を務めた男が、今季も苦しんでいる――。

 パイレーツの筒香嘉智は現地5月22日、本拠地で行なわれたカーディナルス戦に「6番・DH」で先発出場すると、2打数1安打2四球を記録。8回には今季第2号のホームランを放った。

 筒香が本塁打を打った相手は、すでに殿堂入り確実とされている名捕手ヤディアー・モリーナから。確かに、誰から打っても本塁打は本塁打だが、決して手放しでは喜べない。前日までの成績を見ると、あまりにも厳しい数字が並んでいるからだ。
【動画】打たれたモリーナが思わず苦笑い。筒香の久々に飛び出した今季第2号アーチをチェック

・打率.175(規定打席到達者MLB170人中167位)
・出塁率.276(同139位)
・長打率.233(同170位)
・OPS.509(同167位)
と、出塁率を除いて軒並みメジャーワースト級に沈んでいる。
 
 この日の本塁打で成績は多少良くなったものの、主砲として期待される選手としてはかなり厳しい状態だ。

 とりわけ深刻なのは「パワー不足」だ。5月21時点の規定打席到達者170選手のうち、本塁打2本未満はわずか21人。その中で、最も長打が求められるポジション=一塁/DHの選手は一人しかない。筒香だ。

 メジャー1年目から打撃面のアジャストで苦労した筒香だが、当時も打球速度やハードヒット率はMLB平均を大きく上回り、バットに当たった時にはいい打球が飛ばせていた。ところが今季は、両項目とも急落して平均以下にとどまり、また、打球角度も過去最低と、単に結果が出ていないだけでなく長打につながる打撃になっていない。
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