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MLB

モリーナから一発を打っても“長打率MLB最低”。 深刻なパワー欠乏症に苦しむ筒香嘉智の「現在地」<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2022.05.23

名手モリーナからの一発のように、“引っ張る”打撃を増やすことが成績改善のカギか?(C)Getty Images

名手モリーナからの一発のように、“引っ張る”打撃を増やすことが成績改善のカギか?(C)Getty Images

 加えて気になるのが「打球方向」だ。前日までの18安打のうち、センターから右方向はわずか1本(二塁打)のみ。昨季は35.0%だった引っ張り割合が28.7%、一方で逆方向への割合は29.4%→35.0%まで上がっている。

 モリーナから打った今季2号はライトスタンドへ運んだものだが、これは57マイル(約92キロ)の超スローボール。これだけ遅ければしっかり間を取れるのは当然と言えば当然。筒香は日本時代からスピードボールに苦戦しており、日本よりさらに球が速いメジャーでも平均150キロ(93マイル)以上のボールには通算打率.197、1本塁打(5月21日時点)しか打てていない。
【動画】打たれたモリーナが思わず苦笑い。筒香の久々に飛び出した今季第2号アーチをチェック
 
 ネガティブな話ばかりになったが、筒香はメジャー1年目からこと選球眼に関しては優秀で、今季も四球率13.0%はMLB23位。空振り/スイング率も昨季から大きく改善させ、MLB全体でも上位20%に入る水準を維持している。

 そうなると、あとはしっかりボールを強く叩くことだけ。

 昨年途中のパイレーツ加入後は43試合で打率.268、8本塁打、OPS.883と活躍し、球団から3年契約もオファーされたという筒香。22日の試合後には、モリーナから打った一発よりも「その前の3打席の方がいい内容だった」とも語っている。開幕から1ヵ月半が過ぎ、本来の打撃を取り戻せるだろうか。

構成●SLUGGER編集部

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