いまや球界で唯一無二の二刀流スターとなった大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)。彼に畏敬の念を抱くのは、OBやメディアばかりではない。直接対峙している現役戦士たちも賛辞を惜しまないのである。
昨季の快進撃が声価を高めた。打っては熾烈な本塁打王争い繰り広げる46ホーマーを放ち、100打点、103得点をマーク。投げても23先発で130.1回、防御率3.18、156奪三振を記録すると、MLB史上19人目となる満票でMVPに選出されたのである。
瞬く間に世界的に「オオタニ」の名を轟かせた27歳のサムライを、少なくとも球界には知らぬ人はいないだろう。だからこそ、彼は多くの人々から尊敬の念を送られている。シカゴ・ホワイトソックスのルイス・ロバートもそのひとりだ。
現在23歳のロバートは、20年に球界ナンバーワンプロスペクトの評価を得て、メジャーデビュー。昨年は右股関節の怪我もあって長期離脱を余儀なくされたものの、8月中旬に戦列に復帰すると、最終的に打率.338、13本塁打、OPS.946のハイアベレージを記録した。
そんなキューバ生まれの超逸材は、MLB公式ツイッターでファンからの質問に答える企画に登場。そのなかで「これまでに対戦したなかで、最もタフな投手は誰か?」という問いを受け、迷うことなく「オオタニだね」と即答。次のように選出理由を語った。
「彼しかいないよね。春先のトレーニングキャンプ期間中の対戦では『いけるじゃん』って思えるんだけど、シーズンが始まると、もうね……(笑)。とくにワインドアップのオオタニはとてもタフな相手だ。質の良い持ち球をかなり持ってるし、内に秘めた力が本当に凄いんだ」
多士済々のメジャーでも屈指の5ツールプレーヤーとして知られるロバート。そんな彼をして、ここまで言わせる大谷はやはり凄まじい。
構成●THE DIGEST編集部
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