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プロ野球

【5月の投打部門別ベスト3:パ・リーグ】ソフトバンクで2人の“4割打者”が躍動!4月未勝利の上沢も5月に急浮上<SLUGGER>

藤原彬

2022.06.06

本塁打数が断トツの山川(右)に注目が集まっているが、今宮(左)らも強打を発揮している。写真:塚本凛平(THE DIGEST写真部)

本塁打数が断トツの山川(右)に注目が集まっているが、今宮(左)らも強打を発揮している。写真:塚本凛平(THE DIGEST写真部)

 6月9日に5月の月間MVPが発表されるのを前に、投打各部門の月間トップ3を紹介する。今回はパ・リーグ編だ。

【打者部門】
■OPS ※60打席以上
1位 牧原大成(ソフトバンク) 1.162
2位 山川穂高(西武) 1.118
3位 今宮健太(ソフトバンク) 1.002

 リーグ全体で投高打低の傾向が顕著だったが、ソフトバンクの2人はOPS1、3位と打棒を発揮。非力なイメージが強かった牧原だが、打率.453に加えて4二塁打、2本塁打、1三塁打とパワーも発揮して長打率.679をマークした。また、今宮は出塁率.486がリーグベストだった。ちなみに4位は清宮幸太郎(日本ハム)の.929。3・4月にリーグ1位の1.159を記録した西川遥輝(楽天)は.537と一気に数字を落とした。

■打率 ※60打席以上
1位 牧原大成(ソフトバンク) .453
2位 今宮健太(ソフトバンク) .419
3位 松本剛(日本ハム) .359

 2人の4割打者がソフトバンク打線を活性化させ、月間チーム打率.288の呼び水になった。交代で2番打者を務めており、3番の柳田悠岐が打点を量産する要因にもなっている。牧原は無安打が3試合だけで、今宮は62打数でわずか4三振のみ。松本は3・4月の勢いこそやや衰えたが、それでも高打率キープで首位打者レースのトップを走り続けている。ちなみに月間ワーストは西川の.162だった。

■安打
1位 松本剛(日本ハム) 33
2位 髙部瑛斗(ロッテ) 29
2位 辰己涼介(楽天) 29

 松本のバットは打ち出の小槌状態が続き、3・4月と同じ33本のヒットを量産。年間では197安打ペースで打ちまくっている。リードオフに定着している髙部も猛追し、25日には松本に並んでシーズン安打数トップに立ったが、その後はまた引き離された。辰己は25単打がリーグ最多、28安打で4位タイに入っているチームメイトの島内宏明は13長打と11二塁打がいずれも1位と中身は対照的だ。
 
■本塁打
1位 山川穂高(西武) 9
2位 レアード(ロッテ) 6
3位 柳田悠岐(ソフトバンク) 5

 山川がリーグ全体の1割に相当する9本塁打を量産し、3年ぶりのキングへまっしぐら。5月31日の阪神戦では「全12球団本拠地制覇弾」も記録した。レアードは6本塁打のうち5本がソロと、つながりを欠く打線の煽りを受けている。日本ハムはアルカンタラ、清宮幸太郎、万波中正が4本ずつを放ち、チーム全体の本数(47)でリーグ最多に躍り出た。

■打点
1位 柳田悠岐(ソフトバンク) 23
2位 山川穂高(西武) 18
3位 万波中正(日本ハム) 15
 
 先述した4割打者2人(牧原、今宮)のお膳立てに、柳田がリーグ最多の23打点でこたえた。5月3日に山本由伸(オリックス)から満塁弾を叩き込んで4点を勝ち越したシーンは、今季のハイライトとして記憶されそうだ。山川は18打点のうち15を柵越えで記録。万波は5月18日のオリックス戦で自身初の1試合2本塁打を放ち、一気に5打点を稼いだ。

■盗塁
1.髙部瑛斗(ロッテ) 8
2.牧原大成(ソフトバンク) 5
2.松本剛(日本ハム) 5
2.辰己涼介(楽天) 5

 髙部は5月13日のオリックス戦でいずれも回の先頭打者として出塁した後、3度二塁を陥れた。試行10で8盗塁との成功率も高く、盗塁王争いでもトップに立っている。2位の牧原は失敗なしですべて成功。松本も失敗1のみで、髙部とタイトルを競っている。5位タイでは西川が4つの塁を盗んだが失敗4とプラスを計上できず、打撃だけでなく足も本調子ではなかった。
 

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