MLB

「いかに酷いコールだったか」カーディナルス指揮官が激怒した“ストライク判定”のデータに非難の声殺到「インチキ野郎という名前なのか」

THE DIGEST編集部

2022.06.06

問題視されている球審のドレックマン。データからはカブスに有利な試合であったことが判明している。(C)Getty Images

 データからも克明に分かる誤審が、現地時間6月4日に行なわれたシカゴ・カブス対セントルイス・カーディナルスのダブルヘッダー初戦の7回表に起きた。

 1対5で迎えたカーディナルスは、2死満塁の絶好の追い上げチャンスを演出すると、チーム2番目の打率.280のトミー・エドマンに打順が回った。フルカウントに持ち込んだエドマンは、3番手右腕スコット・エフロスの6球目、外角に外れたスライダーをきっちりと見極めた。

 四球を確信し一塁へ向かって歩き出そうとしたが次の瞬間、球審のブルース・ドレックマンは、「ストライク」と手を挙げてコール。大きく逸れたはずの球に対してエドマンは、怪訝な表情を浮かべて引き上げた。

【動画】「いかに酷いコールだったか」データでも判明した問題のストライク判定をチェック

 この不可解なジャッジに堪忍袋の緒が切れたカーディナルスのオリバー・マーモル監督は、手にしていたiPadを地面に投げつけると、球審へ詰め寄り激しく口論。ホームベースの場所とボールが投じられた位置を地面に線を書いて主張した。
 
 各試合の球審の成績を出している『Umpire Scorecards』によれば、この試合のストライク判定精度は89%と平均より5%下回っていた。問題の同シーンが、ゲームをとおして最も酷い判定だったらしく、「カブスへの偏り値は+2.64だった。カブスは2015年以来2番目に優遇された試合だった」と近年まれにみるほど偏った球審の判定だったと伝えている。

 このデータを目にしたポッドキャスト番組『No One Asked Us』のキャスターを務めるクレイグ・チョート氏は、「ブルース・ドレックマンがいかに酷いコールだったか証明している」と評した。また米紙『Daily Chronicle』のエドフォード・カリフィオ記者は「待って、インチキ野郎(Dreckmanという名前をもじってDreck Man)という名前の審判なのか?」と皮肉った。

 データ面からも不可解なストライク判定が際立つこととなった同試合。今後この様な問題にメジャーリーグはどう立ち向かうのだろうか……。

構成●THE DIGEST編集部

【関連記事】30センチも外れたストライク判定が物議!「弁解の余地がない」敵メディアも誤審を認める「ロボット審判はいつ導入?」

【関連記事】代打出場も初球から不可解ジャッジ。米屈指の"大谷翔平マニア"が苦言!「プレートから4インチ離れている」

【関連記事】「来なくてよかった」大谷翔平に完勝で辛口NY紙も思わず"ドヤ顔"「またしてもヤンキースにコテンパンにやられた」
NEXT
PAGE
【動画】「いかに酷いコールだったか」データでも判明した問題のストライク判定をチェック