データからも克明に分かる誤審が、現地時間6月4日に行なわれたシカゴ・カブス対セントルイス・カーディナルスのダブルヘッダー初戦の7回表に起きた。
1対5で迎えたカーディナルスは、2死満塁の絶好の追い上げチャンスを演出すると、チーム2番目の打率.280のトミー・エドマンに打順が回った。フルカウントに持ち込んだエドマンは、3番手右腕スコット・エフロスの6球目、外角に外れたスライダーをきっちりと見極めた。
四球を確信し一塁へ向かって歩き出そうとしたが次の瞬間、球審のブルース・ドレックマンは、「ストライク」と手を挙げてコール。大きく逸れたはずの球に対してエドマンは、怪訝な表情を浮かべて引き上げた。
【動画】「いかに酷いコールだったか」データでも判明した問題のストライク判定をチェック
この不可解なジャッジに堪忍袋の緒が切れたカーディナルスのオリバー・マーモル監督は、手にしていたiPadを地面に投げつけると、球審へ詰め寄り激しく口論。ホームベースの場所とボールが投じられた位置を地面に線を書いて主張した。
各試合の球審の成績を出している『Umpire Scorecards』によれば、この試合のストライク判定精度は89%と平均より5%下回っていた。問題の同シーンが、ゲームをとおして最も酷い判定だったらしく、「カブスへの偏り値は+2.64だった。カブスは2015年以来2番目に優遇された試合だった」と近年まれにみるほど偏った球審の判定だったと伝えている。
このデータを目にしたポッドキャスト番組『No One Asked Us』のキャスターを務めるクレイグ・チョート氏は、「ブルース・ドレックマンがいかに酷いコールだったか証明している」と評した。また米紙『Daily Chronicle』のエドフォード・カリフィオ記者は「待って、インチキ野郎(Dreckmanという名前をもじってDreck Man)という名前の審判なのか?」と皮肉った。
データ面からも不可解なストライク判定が際立つこととなった同試合。今後この様な問題にメジャーリーグはどう立ち向かうのだろうか……。
構成●THE DIGEST編集部
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四球を確信し一塁へ向かって歩き出そうとしたが次の瞬間、球審のブルース・ドレックマンは、「ストライク」と手を挙げてコール。大きく逸れたはずの球に対してエドマンは、怪訝な表情を浮かべて引き上げた。
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この不可解なジャッジに堪忍袋の緒が切れたカーディナルスのオリバー・マーモル監督は、手にしていたiPadを地面に投げつけると、球審へ詰め寄り激しく口論。ホームベースの場所とボールが投じられた位置を地面に線を書いて主張した。
各試合の球審の成績を出している『Umpire Scorecards』によれば、この試合のストライク判定精度は89%と平均より5%下回っていた。問題の同シーンが、ゲームをとおして最も酷い判定だったらしく、「カブスへの偏り値は+2.64だった。カブスは2015年以来2番目に優遇された試合だった」と近年まれにみるほど偏った球審の判定だったと伝えている。
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データ面からも不可解なストライク判定が際立つこととなった同試合。今後この様な問題にメジャーリーグはどう立ち向かうのだろうか……。
構成●THE DIGEST編集部
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