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“頼りになりすぎる”トラウトが大爆発! マリナーズ5連戦5本塁打の活躍に「歴史的なパワー」と番記者も唸る

SLUGGER編集部

2022.06.20

トラウトがカウボーイハットをかぶってベンチで祝福させる光景は、マリナーズ5連戦ですっかりおなじみになった。(C)Getty Images

 現地6月16日から19日にかけ、エンジェルスはダブルヘッダーを含めてマリナーズと5試合対戦し、4勝1敗でフィル・ネビン監督代行が就任して初めてカード勝ち越しに成功した。

 その原動力となったのがマイク・トラウトだ。5連戦終了後、MLB公式サイトでエンジェルスの番記者を務めるレッド・ボリンジャーは、その活躍を称えて『トラウトがシアトルで歴史的なパワーを見せた』と題した記事を公開した。

 トラウトはマリナーズ5連戦のうち、勝利した4試合すべてで本塁打を放った。16日の初戦は先制2ランを含む2本塁打。18日のダブルヘッダー第1戦には勝ち越し2ラン、続く第2戦では先制ソロ。そして19日の第5戦は再び先制2ランと、すべての試合で決勝アーチを放っている。

 ボリンジャー記者によると、1つのシリーズで1人の選手が4本塁打以上を放つのは、両リーグでも史上初の快挙。ネビン監督代行もこの活躍には、「ある選手の活躍が励みになって、チーム全体を押し上げることがある。必ずしも、それがいつも同じ選手である必要はないが、今週末に関して言えば、まさにトラウトがそんな"頼りになりすぎる存在"だった」と主砲に称賛を惜しまなかった。
 
 なお、ボリンジャー記者はトラウトの"マリナーズキラー"ぶりにも注目している。

 6月19日に放った今季21号は、対マリナーズ通算52本目。これはレンジャーズなどで活躍したラファエル・パルメイロと並ぶ最多記録だという。さらに、マリナーズの本拠地T-モバイル・パークで打った本塁打も、通算33本に。これでアルバート・プーホルス(カーディナルス)がアストロズの本拠地ミニッツメイド・パークで打った本数に並び、「プレーしなかったチームの本拠地で放った本塁打」では現役最多だという。

 この大暴れで、トラウトはトップのアーロン・ジャッジ(ヤンキース/25本)に4本差の本塁打数リーグ2位に躍り出た。さらにOPS1.048と長打率.659はトップだ。これにはボリンジャー記者も「トラウトは再びMVP級の数字を挙げている。5月29日から6月5日までは26打数0安打とキャリアワーストの大不振に苦しんでいたが、6月6日以降の11試合で打率.368、8本塁打15打点とカムバックしてきた」と興奮気味に語っている。

 トラウトはすでに現役最多、史上2位タイの3度MVPに輝いているが、今季は4度目の栄光をその手につかむかもしれない。

構成●SLUGGER編集部
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【動画】右中間スタンドへ特大の一発!トラウトのシリーズ5本目は先制2ラン

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