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「正気の沙汰じゃない」大谷翔平の“奇跡の2日間”に識者も脱帽! 米国内で「偉大さに注目が集まらない」理由も分析

THE DIGEST編集部

2022.06.25

打った翌日にピッチングで異彩を放った大谷。そのハイパフォーマンスに現地識者からも賛辞が止まらない。(C)Getty Images

打った翌日にピッチングで異彩を放った大谷。そのハイパフォーマンスに現地識者からも賛辞が止まらない。(C)Getty Images

 脱帽せざるを得ない異次元の活躍ぶりである。大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)のそれだ。

 二刀流スターとしての真価を発揮した2日間だった。現地時間6月21日のロイヤルズ戦に「3番・DH」で出場した大谷は、6回と9回にそれぞれ3ランを放つ離れ業を披露。あのベーブ・ルースですら未達成の「1試合8打点」の快挙をやってのけた。

 翌22日も大谷の勢いは止まらなかった。今季12度目の先発マウンドに上がった背番号17は、2回と4回に三者連続三振を奪う快投。メジャー挑戦後は自己最長となる8回を投げ抜いて2安打無失点1四球、自己最多の13奪三振をマークし、自身6勝目をマーク。エースとしての存在感を発揮したのだ。

 1試合8打点の翌日に12奪三振以上をマークした史上初の選手となった27歳。そんな“奇跡”と言っても過言ではない2日間を目の当たりにした人々は賛辞を惜しまない。

 米放送局『Peacock TV』の人気ポッドキャスト番組『The Rich Eisen Show』のメインホストを務めるリッチ・アイゼン氏は、大谷をクローズアップした特集内で「『例外的』『前例がない』『目を見張る』『damn(いまいましい)』。そんな表現以外に、彼を表す言葉はもうない。『正気の沙汰じゃない』としか言いようがないんだ」と激賞した。
 
 以前から大谷の“リアル二刀流”での挑戦について「本当に頭が下がる思いだ」と熱弁を振るってきた同氏は、「なぜ世間の人々は、もっとオオタニの究極の偉大さに注意を払わないのか?」と指摘。そして、こう力説した。

「オオタニは間違いなくメジャーリーグの歴史で最高の2試合を見せてくれた。それでも多くの人々が彼に注意を払わない理由は、所属チームがエンジェルスだからだ。もし、オオタニが、この偉業をニューヨーク(ヤンキースとメッツ)やボストン(レッドソックス)、はたまたチャベス・ラビーン(ドジャース)やセントルイス(カージナルス)、シカゴ(カブスとホワイトソックス)のどこかで達成していたら変わっていたよ。

 いまごろ誰もがこの話題だけに集中していたはずだ。何せこの2試合のエンジェルスは1勝1敗だ。オオタニは2発で8打点だったのに、チームはこの試合に負けてる。みんながそれほど話題にしない理由の一つは、これなんだと思う」

 投げて、打って、走って――。そのすべてにおいて異彩を放ち続けている大谷。23年シーズンの終了時にFA(フリーエージェント)となるサムライは、その時にアイゼン氏が指摘した“勝てる”チームへと移籍するだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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