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大谷翔平を「紛れもなくMVPだ」と米メディアは強調!ジャッジを推す声に「敬意を欠いている」と批判も

THE DIGEST編集部

2022.06.27

MVP有力候補として名が挙がっている大谷(左)とジャッジ(右)。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、現地時間6月25日に行なわれたシアトル・マリナーズ戦で「3番・DH」でスタメン出場すると、今季16号となる本塁打を記録した。チームは、この日、3対5で敗れ4位に転落となった一方で、大谷自身のコンディションの良さが超特大の本塁打には表れていた。

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 現地時間6月21日のカンザスシティ・ロイヤルズ戦では8打点をマークし、さらにその翌日の同カードでは先発登板を果たすと、8回を投げて自己最多13個の三振を奪うなど、連夜に渡って活躍した。

 昨年以上に「二刀流」の凄みをみせつけ、常人では辿り着けない領域を突き進んでいる大谷。だが、米メディアではその評価をめぐって少々複雑な議論も起こっている。

 今季6勝目を上げたロイヤルズ戦後、NBCスポーツの有名な放送作家であるリッチ・アイゼン氏が「なぜもっと多くの人々が ショウヘイ・オオタニの最高の偉大さに注意を払わないのか」「ベーブ・ルースでさえしなかったことをやっている」と、賛辞を贈ったとして話題となった。

 しかし、このアイゼン氏の発言を「問題視」しているのが、エンジェルスの情報を発信する『Halo Hangout』だ。6月25日に配信されたトピックの中でアイゼン氏を「偽善的」と批判している。

 その理由として、アイゼン氏が自身の番組内でロイヤルズ戦の大谷の偉業を讃えたにも拘らず、その直後にSNS上においてニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジこそア・リーグのMVPに値するとコメントしたとして、「リッチ・アイゼンはショウヘイ・オオタニの実力を知っていながら、全キャリアの中で1イニングも投げていないニューヨークのベストプレイヤーの方が価値があると主張した」と指摘。

 また「ジャッジは驚くべき打者であり、最近の野球でトップ3の選手である」と評しつつも、「しかし今現在、45打点をあげ、同時にFIP2.77を誇るオオタニは、紛れもなくア・リーグで最も価値のある選手だ」として大谷こそMVPに相応しいと強調した。
 
 さらに同メディアは「アイゼンはオオタニへの敬意を欠いている」「彼は、オオタニがやっていることを『前例がない』と言ったが、数時間後にはそのことを忘れてしまったようだ」と皮肉を込め語っている。

 大谷のパフォーマンスが思わぬ形で論争の火種となったことを伝える今回のトピック。しかし今後も「最も価値のある選手」については多くの主張が飛び交うことは間違いないだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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