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検証:大谷翔平が本塁打を打った“通算100試合”でエンジェルスは何勝した? 「なおエ」が席巻した2021年はまさかの…<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2022.06.30

大谷が打っても一緒!? と思わずにはいられない「なおエ」状態が続くエンジェルス。節目の100試合目でその割合を見てみると……。(C)Getty Images

大谷が打っても一緒!? と思わずにはいられない「なおエ」状態が続くエンジェルス。節目の100試合目でその割合を見てみると……。(C)Getty Images

 何度目の「なおエ」なのか――現地時間6月28日の試合を見てそう思ったファンは少なくないだろう。

 この日、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は今季17号となる豪快アーチを叩き込んだ。さらに2本の二塁打を放ち、3打数3安打2打点の大活躍。がしかし、投壊したチームは4対11で大敗し、「なおエ」が日本のツイッタートレンド上位に入ることになった。

 ご存じない方のために「なおエ」を説明しよう。ニュース記事やスポーツ番組などで大谷の活躍ぶりが報じられると、あたかもチームも勝ったように感じてくるが、最後にそっと「なお、エンジェルスは敗れています」という形で触れられる“現象”を指す。エンジェルスは大谷加入前の2016年から6年連続負け越し中とあって、必然的に「なおエ」を聞く回数も増えてしまうのがより広まる要因にもなっているのだろう。
 
 ともあれ、「大谷がホームランを打ってもダメだ」という認識を持っている方は少なくないと思うが、果たして本当にチームは勝てていないのだろうか。28日の一打で大谷はメジャー通算110号に到達しているのだが、マルチ本塁打が10試合あり、実は「本塁打を打った試合数」がちょうど100の大台になった。その記念(?)として、「なおエ」がどれだけの割合なのか振り返ってみよう。

 大谷のメジャー第1号は、本拠地で行われた2018年4月3日のクリーブランド・インディアンス戦(現ガーディアンズ)。初回2死二、三塁からカーブをうまくすくい上げての3ランとなった。翌日もサイ・ヤング賞右腕のコリー・クルーバー(現タンパベイ・レイズ)から一発を放つなど、3戦連発でチームも3連勝。結果的に1年目は大谷の本塁打とチームの勝利は連動することが多く、マルチ弾2試合を含めて計20試合で一発を放ち、14勝6敗、勝率7割という数字だった。

 2年目の19年は、シーズン5号を放った6月5日から6試合連続で本塁打試合で勝利と「なおエ」を回避していた。しかし、同月30日のオークランド・アスレティックス戦で初めてマルチ弾をはなった試合での敗戦を経験。それでも最終的に11勝6敗、勝率.647とまずまずだった。

【動画】「大谷は2本塁打8打点の活躍でした。なおエンジェルスは…」の象徴的な試合をチェック
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