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侍ジャパン

元NPB助っ人バレンティンの“代表復帰”に母国紙も「大きな注目に値する」と感激! 「日本の伝説オウを抜いた男」

THE DIGEST編集部

2022.07.05

5年ぶりとなるオランダ代表復帰を果たしたバレンティン。その存在は国内でも注目が集まっている。写真:産経新聞社

5年ぶりとなるオランダ代表復帰を果たしたバレンティン。その存在は国内でも注目が集まっている。写真:産経新聞社

 日本球界で歴史を紡いだスラッガーとの対決は、若きサムライたちにとって実りあるものになりそうだ。

 今月8日にオランダで開幕する『ハーレムベースボールウイーク』大会に、元ヤクルト・スワローズのウラディミール・バレンティンが、ホスト国の一員として大会に参戦すると発表されたのだ。

 現在37歳のバレンティンは、今年1月に現役引退を発表。一線級からは退いていたが、その実績は間違いなくオランダ球界では屈指の大スターだ。シアトル・マリナーズとシンシナティ・レッズを経て11年シーズンからヤクルトに入団。初年度からセ・リーグでは史上2人目となる3年連続本塁打王に輝き、13年にはシーズン60本塁打の日本記録を樹立。“王貞治越え”を果たし、MVPを獲得していた。

 20年シーズンにソフトバンクへ移籍してからは怪我もあり、満足に活躍はできなかった。だが、NPBでマークした301本塁打、1001安打、794打点というスタッツは、バレンティンがいかに助っ人として優れていたかを如実に物語る。
 
 そんな日本球界で鮮烈なインパクトを残した助っ人砲の約5年ぶりとなる代表選出には、オランダ国内でも期待の声が高まっている。大会が開催されるハーレムの地元紙『Haarlems Dagblad』は、自身もソフトバンクでプレーした経験を持つリック・バンデンハークTDの「バレンティンをチームに入れられるのは最高の名誉。彼は日本で大きな成功を収めた偉大なスラッガーだ」というコメントを紹介したうえで、次のように記した。

「彼はメジャーリーグでこそ、ブレイクスルーを果たせなかったが、日本で世界的なスターとなった。2013年にはシーズン60本を放ち、日本の伝説であるサダハル・オウの記録を塗り替えもした男だ。そんな彼が初めてオランダでプレーするのだ。すでに37歳と全盛期は過ぎているが、大きな注目に値するだろう」

 節目の30回目となる今大会に、日本は大久保哲也監督率いる大学チームで臨む。その中心メンバーには、“二刀流”の矢澤宏太(日体大)や、大型二塁手の山田健太(立教大)などドラフト候補がズラリと名を連ねている。それだけに彼らがバレンティン擁するオランダといかなる闘いを繰り広げるかは、興味深いところだ。

構成●THE DIGEST編集部

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