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“最も爽快”に鈴木誠也が帰ってきた! 復帰戦で球界No1.守護神から放ったランニング本塁打は54年ぶりの歴史的記録だった

THE DIGEST編集部

2022.07.05

積極果敢な走塁で一気に駆け抜けた鈴木誠也。そのハッスルぶりに賛辞が止まらない。(C)Getty Images

積極果敢な走塁で一気に駆け抜けた鈴木誠也。そのハッスルぶりに賛辞が止まらない。(C)Getty Images

 やはり鈴木誠也は何か持っている。それを感じさせる獅子奮迅の活躍だった。

 現地時間7月4日に敵地で行なわれたミルウォーキー・ブリュワーズ戦で、鈴木は5月26日のシンシナティ・レッズ戦以来の復帰。「4番・ライト」でスタメン入りを果たすと、9回に一時勝ち越しとなる今季第5号のランニング本塁打を放つなど4打数2安打1打点と躍動した。

 土壇場で球界屈指の守護神を打ち崩した。1-1の同点で迎えた9回1死の場面で、今季防御率1.05、25セーブをマークしていたジョシュ・ヘイダーと対峙した鈴木は、カウント2-0から真ん中に甘く入った95.5マイル(約153.6キロ)の2シームを強振。鋭く打ち出された打球はみるみるうちに飛距離を伸ばすと左中間のフェンス上部を直撃。するとボールは無人の右中間方向へ転がり、相手守備陣がもたつく間に、激走した背番号27は瞬く間に塁間を駆け抜け、ホームインを果たした。

 当人は「待ってたんだけど、回されたんで、『まじか?』と思って走ってたら、なんとか1点になった。アウトにならなくて良かったなという感じ」と語ったが、鈴木の“復活弾”にはベンチも大盛り上がりだった。
 
 ちなみに1961年以降でカブスにおいて9回以降にランニング本塁打を放ったのは、殿堂入りを果たしたビリー・ウィリアムズ(1963、1968)以来の“歴史的記録”。それだけにカブスの地元メディアも大いに沸いている。

 地元放送局『Marquee Sports Network』は「セイヤは最も爽快な方法で復帰を飾った」と躍動ぶりを強調。さらに同局のリポーターを務めるタイラー・マクレガーは「いったい何が起こったの!? すごい」と興奮気味に鈴木のハッスルっぷりを伝えた。

 そして、日夜カブスの情報を発信しているジョーダン・バスティアン記者は「なんてこった」と驚き、「ウィリー・ハリス三塁コーチャーもよくぞ回し、スズキも走り切った」と一気に本塁へ突入させた判断を称えた。

 注目の復帰戦でいきなり見せた鈴木。広島時代から“神ってる”と話題を集めてきた男の一挙手一投足は今後も目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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