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「彼を閉じ込めるのは不可能」大谷翔平は仕切り直しの圧巻弾! しかし、自軍は“なおエ”で米記者も「最悪の負け方」と嘆き

THE DIGEST編集部

2022.07.09

特大の一発でチームの勝利を手繰り寄せた大谷。しかし、エンジェルスはこれを活かせなかった。(C)Getty Images

特大の一発でチームの勝利を手繰り寄せた大谷。しかし、エンジェルスはこれを活かせなかった。(C)Getty Images

“幻の一発”からほどなくして、正真正銘の一打を放った。ロサンジェルス・エンジェルスの大谷翔平だ。

 現地時間7月1日、エンジェルスの大谷は、敵地で行なわれたボルティモア・オリオールズ戦に「3番・DH」で先発出場。チームが4対2と完勝を収めたなかで、7月1日のヒューストン・アストロズ戦以来となる6試合ぶりの19号ソロをマークした。

 5回の第3打席に惜しくもフェンスをわずかに越えなかったレフトへの大飛球を放っていた。そんな期待感をもたせていた背番号17は、終盤9回にダメ押しの一発を見舞った。

 9回二死無塁の場面、相手5番手ディロン・テイトと対峙すると、初球、外角低めに入ったチェンジアップを強振。センター方向へと高々と舞い上がった打球はぐんぐんと飛距離を伸ばし、バックスクリーン左に着弾。打球速度107.7マイル(173.3キロ)、飛距離418フィート(約127.4メートル)という圧巻の一発だった。

 ベーブ・ルース生誕の地で見せ場を作った大谷。エンジェルスの専門メディア『Angels Win』が「オオタニをカムデン(オリオールズの本拠地)に閉じ込めるのは不可能なんだ。彼は特大の一発を放った」と絶賛する一打だった。しかし、これで勝てないのが、今季のエンジェルス。いわゆる“なおエ”である。

 直後の9回裏に守護神ライセル・イグレシアスを投入するのだが、これが裏目に出る。
 
 2死からルーネット・オドーアをレフト前ヒットで出塁させると、さらに二盗とワイルドピッチで三塁まで行かれてしまい、ここで9番アドリー・ラッチマンに右中間にタイムリーツーベースを打たれて1点差にされる。

 そして続くセドリック・マリンズにセンター前に同点タイムリーを打たれると、またも暴投絡みで3塁まで進塁を許し、最後はトレイ・マンシーニにサヨナラのタイムリーヒットを打たれた。

 主砲マイク・トラウトの3ランアーチも飛び出していたこの日、大谷の一発も考えれば、いわば“勝ちゲーム”だったのは言うまでもない。そうしたなかで中継ぎ、それも信頼を置いてきた守護神が2死から打ち込まれる展開には、批判も集中している。『AP通信』のエンジェルス番を務めるグレッグ・ビーチャム記者は「今年のエンジェルスのなかでも最悪の負け方だと言いたいが、『まぁエンジェルスだから』と思えてしまう。まず、これを本当に考え直す必要がある」と嘆いた。

 大谷とトラウトが揃って一発を放っても勝てない――。この敗戦は、アメリカン・リーグ西地区で首位に立つヒューストン・アストロズに大きく差をつけられている現状を明確に示すものだと言えるだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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