日本が世界に誇るスーパースターの去就がにわかに騒がしくなっている。ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平だ。
大谷の現行契約は2023年シーズン終了後に満了となるため、まだ時間は1年以上も残ってはいる。ではなぜ、しきりに彼の去就が騒がれているのか。それは不振に陥っているエンジェルスの現状にある。
今季に8年ぶりのプレーオフ進出を果たすべく、主に投手陣を積極的に補強したエンジェルス。だが、5月25日以降でメジャーワーストの11勝33敗と極点に低迷。ア・リーグ西地区で首位を独走するアストロズと20ゲーム差と水をあけられてしまっている。
そうしたなかで大谷は1人奮起している。直近12試合でエンジェルスは2勝10敗と大きく負け越しているのだが、彼らが2勝を挙げたのは、背番号17が“リアル二刀流”でマウンドに立った日である。
もはや大谷でしか勝てていないため、一部の識者は他球団の有望株と引き換えにチーム再建を目指すべきではないのかと指摘するのだ。米紙『LA Times』の取材に応じた元シカゴ・カブスGMであるビリー・ブリッツァー氏は、ある“条件”付きでのトレードの可能性を指摘した。
「もしも、私が彼を獲得するチームにいたとすれば、トッププロスペクトの何人かとメジャー契約を締結している何選手かを手放して、オオタニのために『サイン・アンド・トレード』をするだろう。彼が私のチームに未来永劫いることを確実にしなければいけない。彼はチームのコーナーストーン(重要な選手)になるのだからね」
トレードをしたうえでの長期契約の締結を条件にふまえたブリッツァー氏。たしかに大谷ほどの知名度のある選手であれば、大規模な契約金などのリスクは背負ってでも、トレード後に新契約を結ぶのは一考の価値がある。
もっとも、エンジェルスが大谷を安易に放出する可能性は低いと言われている。チームの強化を取り仕切るペリー・ミナシアンGMも今後のチーム編成については、「トラウト、オオタニを中心としたチームになる」とハッキリと明言。とりわけ大谷については「投打両方でこれ以上ない活躍をしている」と称えている。
こうしたコメントを見る限りでは、エンジェルスにとって大谷はやはり“非売品”と言える。はたして、彼らはこの先、球界屈指の天才プレーヤーとの交渉をいかに進めていくのか。その決断は大いに注目を集めそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
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今季に8年ぶりのプレーオフ進出を果たすべく、主に投手陣を積極的に補強したエンジェルス。だが、5月25日以降でメジャーワーストの11勝33敗と極点に低迷。ア・リーグ西地区で首位を独走するアストロズと20ゲーム差と水をあけられてしまっている。
そうしたなかで大谷は1人奮起している。直近12試合でエンジェルスは2勝10敗と大きく負け越しているのだが、彼らが2勝を挙げたのは、背番号17が“リアル二刀流”でマウンドに立った日である。
もはや大谷でしか勝てていないため、一部の識者は他球団の有望株と引き換えにチーム再建を目指すべきではないのかと指摘するのだ。米紙『LA Times』の取材に応じた元シカゴ・カブスGMであるビリー・ブリッツァー氏は、ある“条件”付きでのトレードの可能性を指摘した。
「もしも、私が彼を獲得するチームにいたとすれば、トッププロスペクトの何人かとメジャー契約を締結している何選手かを手放して、オオタニのために『サイン・アンド・トレード』をするだろう。彼が私のチームに未来永劫いることを確実にしなければいけない。彼はチームのコーナーストーン(重要な選手)になるのだからね」
トレードをしたうえでの長期契約の締結を条件にふまえたブリッツァー氏。たしかに大谷ほどの知名度のある選手であれば、大規模な契約金などのリスクは背負ってでも、トレード後に新契約を結ぶのは一考の価値がある。
もっとも、エンジェルスが大谷を安易に放出する可能性は低いと言われている。チームの強化を取り仕切るペリー・ミナシアンGMも今後のチーム編成については、「トラウト、オオタニを中心としたチームになる」とハッキリと明言。とりわけ大谷については「投打両方でこれ以上ない活躍をしている」と称えている。
こうしたコメントを見る限りでは、エンジェルスにとって大谷はやはり“非売品”と言える。はたして、彼らはこの先、球界屈指の天才プレーヤーとの交渉をいかに進めていくのか。その決断は大いに注目を集めそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
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