球界屈指の剛腕がようやく本領を発揮した。
現地時間8月7日に行なわれたアトランタ・ブレーブス戦で、ニューヨーク・メッツのジェイコブ・デグロムは、春先に右肩甲骨の炎症が発覚して以来、本拠地初登板。地区優勝を争うライバルを相手に異彩を放った。
立ち上がりから完全復活は印象付けられた。1死無塁で迎えた強打者マット・オルソンを101.6マイル(約163.5キロ)の4シームで空振り三振に切って取るなど、初回に投じた10球のうち7球が100マイル(約160.9キロ)超え。以降も小気味よいピッチングで、終わってみれば、5回2/3で降板するまで12奪三振。強打のブレーブス打線をいとも簡単に手玉に取った。
敵将ブライアン・スニッカーが「彼は本当に素晴らしかった」と脱帽したほどの圧巻のピッチングを見せつけたデグロム。より強くなって舞い戻った最強右腕の復活を受け、“ある天才プレーヤー”との比較論争が巻き起こっている。誰あろう大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)とのそれだ。
球界で唯一無二の二刀流を続ける大谷に投手成績もデグロムと同様に、「最強」の部類に入ると言える。18試合に登板している今季はすでに9勝(7敗)。直近3試合で3敗を喫してはいるものの、防御率2.83、WHIP(1投球回あたり何人の走者を出したかを表す数値)1.04、奪三振率13.03と図抜けたスタッツをマーク。まさにエースと呼ぶにふさわしい数字を残しているのだ。
ゆえに現地の識者が「どちらが最強か」とデグロムと比較したくなるのも無理はない。論争のキッカケとなったのは、かつてニューヨーク・メッツなどでプレーしたジェリー・ブレビンス氏のツイッターでの投稿だ。
デグロムとも同僚だったブレビンス氏は、ブレーブス戦でのピッチングを受け、「ショウヘイ・オオタニはユニコーン(最強の意)だということは、私もわかっている。確かに彼の能力は驚くべきものがある。しかし、地球上最高の野球選手はジェイコブ・デグロムだ。それもかなりの大差で、彼は他の誰よりも優れている」とツイート。これが“火種”となった。
ブレビンス氏の投稿には、ファンからさまざまなリプライが殺到。「デグロムはただ投げるだけ。オオタニは両方すごい」と語る者もいれば、「忘れるな。デグロムは打てるんだ。バッティングを認められてないだけだ」と、昨季に打率.364(33打数12安打)を記録したデグロムの非凡な打撃センスに注目する声も寄せられた。
もっとも、こうした比較論は常に話題の的になり、人々の興味や関心を引き寄せるトピックではある。このある種の“娯楽”の中心にいる。それもまた大谷の凄みを物語っていると言えるかもしれない。
構成●THE DIGEST編集部
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立ち上がりから完全復活は印象付けられた。1死無塁で迎えた強打者マット・オルソンを101.6マイル(約163.5キロ)の4シームで空振り三振に切って取るなど、初回に投じた10球のうち7球が100マイル(約160.9キロ)超え。以降も小気味よいピッチングで、終わってみれば、5回2/3で降板するまで12奪三振。強打のブレーブス打線をいとも簡単に手玉に取った。
敵将ブライアン・スニッカーが「彼は本当に素晴らしかった」と脱帽したほどの圧巻のピッチングを見せつけたデグロム。より強くなって舞い戻った最強右腕の復活を受け、“ある天才プレーヤー”との比較論争が巻き起こっている。誰あろう大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)とのそれだ。
球界で唯一無二の二刀流を続ける大谷に投手成績もデグロムと同様に、「最強」の部類に入ると言える。18試合に登板している今季はすでに9勝(7敗)。直近3試合で3敗を喫してはいるものの、防御率2.83、WHIP(1投球回あたり何人の走者を出したかを表す数値)1.04、奪三振率13.03と図抜けたスタッツをマーク。まさにエースと呼ぶにふさわしい数字を残しているのだ。
ゆえに現地の識者が「どちらが最強か」とデグロムと比較したくなるのも無理はない。論争のキッカケとなったのは、かつてニューヨーク・メッツなどでプレーしたジェリー・ブレビンス氏のツイッターでの投稿だ。
デグロムとも同僚だったブレビンス氏は、ブレーブス戦でのピッチングを受け、「ショウヘイ・オオタニはユニコーン(最強の意)だということは、私もわかっている。確かに彼の能力は驚くべきものがある。しかし、地球上最高の野球選手はジェイコブ・デグロムだ。それもかなりの大差で、彼は他の誰よりも優れている」とツイート。これが“火種”となった。
ブレビンス氏の投稿には、ファンからさまざまなリプライが殺到。「デグロムはただ投げるだけ。オオタニは両方すごい」と語る者もいれば、「忘れるな。デグロムは打てるんだ。バッティングを認められてないだけだ」と、昨季に打率.364(33打数12安打)を記録したデグロムの非凡な打撃センスに注目する声も寄せられた。
もっとも、こうした比較論は常に話題の的になり、人々の興味や関心を引き寄せるトピックではある。このある種の“娯楽”の中心にいる。それもまた大谷の凄みを物語っていると言えるかもしれない。
構成●THE DIGEST編集部
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