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“山あり谷あり”の鈴木誠也に元ヤンキース指揮官は同情。松井秀喜らに共通した活躍の秘訣とは?「全てが楽じゃない」

THE DIGEST編集部

2022.08.20

カブスの中で主力を務めている鈴木。その姿にかつてヤンキースを指揮したジラルディも関心を寄せた。(C)Getty Images

カブスの中で主力を務めている鈴木。その姿にかつてヤンキースを指揮したジラルディも関心を寄せた。(C)Getty Images

 球界最高峰の舞台で奮闘を続けている“サムライルーキー”に、日本人選手をよく知る名将も賛辞を送った。現地時間8月19日に行なわれたミルウォーキー・ブリュワーズ戦で、シカゴ・カブスの地元放送局『Marquee Sports Network』で解説を務めたジョー・ジラルディだ。

 そんな57歳の解説者デビューとなったブリュワーズ戦で奮闘したのが、カブスの4番を務めた鈴木誠也だった。初回に巡ってきた第1打席で中間のフェンスに直撃するタイムリーツーベースを放つなど3打数1安打、1打点、1得点を目に見える結果を残したのだ。

 ブリュワーズ戦ではチームの勝利に貢献した鈴木。しかし、同局は28歳のスラッガーについて「スズキは山あり谷ありのシーズンを送っている」と厳しい意見を寄せた。開幕18試合は打率.333、OPS(出塁率+長打率)1.009でありながら、19~41試合は打率.188、OPS.545。そこから60試合目までは打率.328、OPS.904、直近18試合は打率.153、OPS.427というデータを紹介したうえで、「いまはボロボロだ」と強調した。
 
 これに異を唱えるように持論を語ったのが、ジラルディだった。2007年から10年間もニューヨーク・ヤンキースを指揮し、松井秀喜氏や黒田博樹氏、イチロー氏、田中将大などが師事した智将は自らの経験から、「日本から来る選手は全てが楽じゃない。グラウンド上のプレーはさておき、とくに日常生活への適応は簡単じゃない」と論じた。

「まずは時差ぼけを修正し、正しい身体のリズムから作らないといけない。そして、生活環境も食べ物も違えば、街にも慣れていなきゃいけない。つまり大きなアジャストを強いられるんだ。だが、逆に言えば、このアジャストを上手くやり遂げられた選手は、メジャーでもきちっと活躍する」

 今季開幕前にメジャー複数球団の争奪戦の末にカブスに入団した鈴木。智将ジラルディの言う「アジャスト」ができれば、ここまで「山あり谷あり」の成績は飛躍的に伸びていくかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

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