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「彼は本当に優れた投手」腹痛とも闘った大谷翔平に敵将ヒンチも感心。“容赦しなかった”打線には賛辞「打者を称えたい」

THE DIGEST編集部

2022.08.22

苦しみながらも4回を投げた大谷。そのピッチングに敵将ヒンチも賛辞を送った。(C)Getty Images

 決して万全ではない状態での投球は、案の定、打ち込まれた。

 現地8月21日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、敵地で行なわれたデトロイト・タイガース戦に「3番・投手」で先発出場。投げては4回(85球)3失点で今季ワーストの4四球。打っても1打数無安打1四球と結果を残せず、今季最短の4イニングでゲームから退いた。
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 試合直前にウイルス性胃腸炎と判明も、「投げるのが決まっていたので」と語った本人は意地で登板。しかし、先頭打者のライリー・グリーンにいきなり初球を打たれてライトスタンドに運ばれるなど、この日はことごとく精彩を欠いた。

 そんな敵エースの状態をしっかりと見定めたのが、タイガースのAJ・ヒンチ監督だ。試合後、地元放送局『Bally Sports Detroit』などの取材に応じた智将は、「彼を相手に序盤から得点しリードできたことは大きかった。打線はボール球に手を出さず、四球も選べたし、大事な場面での1本も出させた」と振り返り、さらに大谷のピッチングに持論を展開した。

「実際に生で彼の投球を見られるのは1年に1度くらいしかないが、本当に優れた投手で、さまざまなことができるのは今日も感じた。ただ、今日は熱だったのか。私はハッキリとなにがあったかは分からないが、投球間隔を長くとっていたように感じたし、状態はかなり悪かったのは見て取れた」
 
 それでも大谷は状態が悪いなりにゲームを壊すまいと奮闘した。そんな姿にヒンチ監督も思うところがあったようで、こう続けている。

「良くない状態で、あれだけの球をあれだけの組み合わせで投げられる投手はそうそうお目にかかれない。私たちはボール球に手を出さず、労力をかけさせることができた。うちの打者を称えたい」

 米紙『LA Times』などによれば、試合後に「また切り替えて頑張りたい」と語ったという大谷。しばらくチームは連戦が続くだけに、その状態が心配される。

構成●THE DIGEST編集部

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