会心の当たりで打ち出された打球がデトロイトの空に舞った。
現地時間8月21日、本拠地でロサンゼルス・エンジェルスを迎え撃ったデトロイト・タイガースは、相手先発の大谷翔平に対して、初回に幸先よく“先制パンチ”を見舞った。打ったのは、先頭打者のライリー・グリーンだった。
マウンドに立ちはだかったのは、球界屈指の天才プレーヤーだ。タイガースが誇るトッププロスペクトと言えども小さくない気持ちの高ぶりはあったに違いない。そうした注目の対決で21歳の超逸材ヒッターは、積極果敢に初球を振り抜いた。
インローに食い込むように投じられた94.3マイル(約151.7キロ)の4シームをグリーンはジャストミート。「パーンッ」という乾いた音とともに弾き出された打球は、みるみるうちに飛距離を伸ばして右中間スタンドに着弾。飛距離448フィート(約137メートル)は、大谷がメジャーで浴びた本塁打の中で最長だった。
もっとも、大谷は本調子ではなかった。胃腸炎を患っていた右腕は試合前のブルペンから「気分が悪く、吐き気もあった」(フィル・ネビン監督代行談)という。それでもグリーンの本塁打は、インローの速球をさばいたバットコントロールを含めて見事と言うほかにない。結局、この一打が呼び水となって4回に2点、5回に1点を加えたタイガースは、4対0で競り勝った。
一振りで勝負を決めた打撃に本人は何を感じたのか。試合後、地元紙『Detroit free Press』の取材に応じたグリーンは、「誰かが大きなヒットを打てば、それが僕らの原動力になるんだ」とコメント。そのうえで、大谷との対戦を次のように振り返った。
「たぶん(初球から)スイングするべきボールではなかったんだろうけど、(打つ)準備はできていたから打ったよ。あと単なるホームランに過ぎないんだ。彼(オオタニ)が偉大な選手であることに変わりはない。だってピッチングも、バッティングもできるんだ。彼がやっていることは、とても、とても印象的だよ。どれだけ難しいかはわかっているからこそ、敬意を表したいね」
勝負に勝っても謙虚さを貫いたグリーン。そんな姿勢も好投手・大谷から会心の当たりを生んだ要因かもしれない。
構成●THE DIGEST編集部
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マウンドに立ちはだかったのは、球界屈指の天才プレーヤーだ。タイガースが誇るトッププロスペクトと言えども小さくない気持ちの高ぶりはあったに違いない。そうした注目の対決で21歳の超逸材ヒッターは、積極果敢に初球を振り抜いた。
インローに食い込むように投じられた94.3マイル(約151.7キロ)の4シームをグリーンはジャストミート。「パーンッ」という乾いた音とともに弾き出された打球は、みるみるうちに飛距離を伸ばして右中間スタンドに着弾。飛距離448フィート(約137メートル)は、大谷がメジャーで浴びた本塁打の中で最長だった。
もっとも、大谷は本調子ではなかった。胃腸炎を患っていた右腕は試合前のブルペンから「気分が悪く、吐き気もあった」(フィル・ネビン監督代行談)という。それでもグリーンの本塁打は、インローの速球をさばいたバットコントロールを含めて見事と言うほかにない。結局、この一打が呼び水となって4回に2点、5回に1点を加えたタイガースは、4対0で競り勝った。
一振りで勝負を決めた打撃に本人は何を感じたのか。試合後、地元紙『Detroit free Press』の取材に応じたグリーンは、「誰かが大きなヒットを打てば、それが僕らの原動力になるんだ」とコメント。そのうえで、大谷との対戦を次のように振り返った。
「たぶん(初球から)スイングするべきボールではなかったんだろうけど、(打つ)準備はできていたから打ったよ。あと単なるホームランに過ぎないんだ。彼(オオタニ)が偉大な選手であることに変わりはない。だってピッチングも、バッティングもできるんだ。彼がやっていることは、とても、とても印象的だよ。どれだけ難しいかはわかっているからこそ、敬意を表したいね」
勝負に勝っても謙虚さを貫いたグリーン。そんな姿勢も好投手・大谷から会心の当たりを生んだ要因かもしれない。
構成●THE DIGEST編集部
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