高水準のクラッチヒッターぶりを発揮した。現地時間8月26日に敵地で行なわれたトロント・ブルージェイズ戦に「3番・DH」で先発した大谷翔平である。
見せ場はチームが2点を先行していた2回に訪れた。なおも1死二、三塁という得点機で2打席目に入った大谷は、相手先発右腕ミッチ・ホワイトが投じた初球、インコース真ん中への84.5マイル(約135.9キロ)のスライダーをフルスイング。ライト方向へぐんぐんと飛距離を伸ばした打球は、フェンスに直撃。クッションボールの処理に相手守備陣がややもたつく間に背番号17は、快足を飛ばして三塁まで到達した。
走者一掃の会心打で今季75打点目を記録した大谷。これがさまざまな記録を呼び起こした。というのも、日本人選手のなかで2シーズン連続75打点以上を達成したのは“ゴジラ”こと松井秀喜氏以来2人目の快挙。さらに今季6本目の三塁打は、過去100年間のアメリカン・リーグ史においてシーズン20試合以上に登板した選手が打った三塁打数では、昨季に10本を放った自身に続く歴代2位となった。
およそ投手とは思えないパワーと脚力を見せつけ、チームを6試合ぶりの勝利(12対0)に導いた大谷。そのポテンシャルには現知識者も感嘆している。地元ラジオ局『KLAA』の番組内でホストを務めるトレント・ラッシュ氏は「打点はある程度の『運』の要素も絡んでくる」としつつ、得点圏におけるスタッツの高さに脱帽した。
「オオタニが凄い要素がある。それは彼のチャンス機会の出番の少なさだ。それを考えると、今季の彼は得点圏でわずか72打席しかない。敬遠や四球で外されたものを含めても98打席しかない。それでいて、得点圏でのOPSは1.185だ。これは信じられないものだ」
たしかに凄まじい数値ではある。一方で、今季のエンジェルスはとりわけ打線の貧打ぶりが深刻化し、不振を極めている。そんな大谷“だけ”が際立った数字を残しているという事実はチームの“大谷頼み”を露呈しているとも言えるか。
構成●THE DIGEST編集部
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走者一掃の会心打で今季75打点目を記録した大谷。これがさまざまな記録を呼び起こした。というのも、日本人選手のなかで2シーズン連続75打点以上を達成したのは“ゴジラ”こと松井秀喜氏以来2人目の快挙。さらに今季6本目の三塁打は、過去100年間のアメリカン・リーグ史においてシーズン20試合以上に登板した選手が打った三塁打数では、昨季に10本を放った自身に続く歴代2位となった。
およそ投手とは思えないパワーと脚力を見せつけ、チームを6試合ぶりの勝利(12対0)に導いた大谷。そのポテンシャルには現知識者も感嘆している。地元ラジオ局『KLAA』の番組内でホストを務めるトレント・ラッシュ氏は「打点はある程度の『運』の要素も絡んでくる」としつつ、得点圏におけるスタッツの高さに脱帽した。
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たしかに凄まじい数値ではある。一方で、今季のエンジェルスはとりわけ打線の貧打ぶりが深刻化し、不振を極めている。そんな大谷“だけ”が際立った数字を残しているという事実はチームの“大谷頼み”を露呈しているとも言えるか。
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