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MLB

「期待に見事応えている」鈴木誠也のMLB初年度の内容に専属記者は及第点!浮き沈みの激しい1年も「道を切り開こうとしている」と指揮官も理解

THE DIGEST編集部

2022.08.31

春先の爆発力はやや影を潜めたが、8月後半は再び打率も上昇傾向だ。(C) Getty Images

春先の爆発力はやや影を潜めたが、8月後半は再び打率も上昇傾向だ。(C) Getty Images

 シカゴ・カブスの鈴木誠也は、現地時間8月29日に敵地で行なわれたトロント・ブルージェイズ戦に「4番・右翼」で先発出場した。延長11回までもつれたこの試合、チームは4対5で敗れたものの、鈴木は5打数2安打と、3試合連続安打、また、この日の2本のヒットで2試合ぶりとなるマルチヒットを記録している。

 8月はここまで月間打率が.234と低迷、打線の中軸として常時出場を続けているものの、先月の好調ぶりは影を潜めている。それでも、左手の負傷によるおよそ1か月の戦線離脱も経験し、チーム復帰後も奮闘を続ける日本人ルーキーへの現地メディア、そしてカブス指揮官からの評価は決して低くはない。

【画像】映画『フィールド・オブ・ドリームス』の舞台でライトの守備に就く鈴木
 MLB公式サイトでは、カブス専属記者のジョーダン・バスティアン氏による「カブスを過熱させる3選手」と銘打たれた記事の中で、鈴木誠也のここまでの活躍を振り返っている。

 ジョーダン氏は、打率チームトップのニコ・ホーナー、8月より加入したフランミル・レイエスとともに鈴木誠也を記事の中で取り上げており、ここまでの鈴木について「浮き沈みの激しいシーズンを送っている」と評した。

 さらに「スズキは左手の負傷のために6月を欠場したが、彼は.934(4月)、.616(5月)、.782(7月)、.676(8月)の月間OPSスプリットを記録している」と月毎の数字に差が出ている点を指摘。

 一方で、デビッド・ロス監督による「浮き沈みが激しいのは、彼にとって本当に良いことだと思う。初めてのシーズン、ルーキーとして自分の道を切り開こうとしているに過ぎない」というコメントも掲載。

 また、ジョーダン氏も「カブスは、5年総額8500万ドルの契約でスズキを獲得した時、今シーズンは彼にとって学ぶべきことがたくさんあるだろうと予想していた。しかし、4月の快進撃に続き、この外野手のMLB初年度は、その期待に見事に応えている」とプレーを称えた。

 さらに記事では「このままシーズンを駆け抜けて、最後に自分の長所や短所、学んだことを振り返ることができるようになればいい。彼はそれを経験しているんだ」として鈴木のルーキーイヤーの成績に理解を示す指揮官の言葉も紹介している。

 他にもジョーダン氏は、最近15試合の打率が2割8分を超える数字である点にも触れ、再び調子を取り戻しつつあることも強調している。シーズンが終盤へ向かう中、残り試合でどこまで爪痕を残せるか、大いに期待したい。

構成●THE DIGEST編集部
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