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31&32号でリーグ単独2位へ浮上。タイガース戦での“大谷劇場”の締めくくりは「クレメンスとの夢の対決」?

THE DIGEST編集部

2022.09.06

父は名投手だったが、本職は野手のクレメンス(左)相手に大谷(右)は見逃し三振。ある意味夢の対決となった。(C)Getty Images

父は名投手だったが、本職は野手のクレメンス(左)相手に大谷(右)は見逃し三振。ある意味夢の対決となった。(C)Getty Images

 まさに“大谷劇場”。話題満載の夢の夜が終わった。

 ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は現地時間9月5日、本拠地で行われたデトロイト・タイガース戦に「3番・DH」で先発出場。2本のホームランを含む5打数3安打(3長打)の大活躍で、エンジェルスの大勝に貢献した。

 大谷は初回、体勢を崩されながらも“片手打ち”で外野まで運ぶ二塁打をいきなり披露。だが、この一打も“大谷劇場”の開幕に過ぎなかった。3回の第2打席では、真ん中に入った初球の4シームを完璧に捉え、まるでレーザービームのような“爆速”31号2ランをライトスタンドへ叩き込んだ。
 
 第3打席こそファーストライナーだったものの、7回にはふたたびバットが火を噴いた。またも初球、真ん中低めに入ってきた83マイルのスライダーをすくい上げると、今度の打球は高々と弧を描いてバックスクリーンへズドン。メジャー通算500安打目を鮮やかなホームランで飾っただけでなく、今季6度目のマルチ弾でリーグ単独2位の32号に躍り出た。

 まさに絶好調の大谷の打棒を止めたのは、意外な刺客だった。8回に第5打席が回ってきた時点でマウンドにいたのは、コディ・クレメンス。父は通算354勝、サイ・ヤング賞7度の大投手ロジャー・クレメンスで、一見夢の対決に思えるが、一つ問題があった。コディの本職は野手だったことだ。

 100マイルの剛速球で打者をねじ伏せた父とは対照的に、コディは何と50マイル台のハエの止まるようなスローボールで大谷に挑む。まるで打撃投手のようなボールを大谷は捉えるのだが、遅すぎてことごとくファウルに。そしてカウント1-2からの4球目、外角に来た68マイルのボールを大谷は見送り。あえなく見逃し三振に倒れた。

 コディはこの日が6試合目の登板となったが、実は25人目の対戦にして初の奪三振。それを大谷から挙げたとあって大喜びで、登板後にわざわざ記念ボールを受け取ったほどだった。

構成●THE DIGEST編集部
 
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