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「惜しくもないなんて馬鹿げてる!」米識者がSNSで大谷翔平を推挙。ジャッジ有利の意見に「個人の賞だろ」と反論

THE DIGEST編集部

2022.09.16

日々あらゆる意見が飛び交っている大谷とジャッジのMVP争い。その行方に意見を唱える識者は少なくない。(C)Getty Images

日々あらゆる意見が飛び交っている大谷とジャッジのMVP争い。その行方に意見を唱える識者は少なくない。(C)Getty Images

 投打二刀流。それを当たり前のようにこなす男の“価値”が問われている。

 ここ数か月、米球界で話題となっている論争の渦中にいるのは、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)だ。昨季に渡米後初となるフルシーズンでの二刀流を継続させた28歳のサムライは、今季も堂々たるパフォーマンスを披露。故障による大きな離脱もなく、メジャー5年目を終えようとしている。

 今年8月にはベーブ・ルース以来104年ぶりの「シーズン2桁勝利&2桁本塁打」も達成。さらにその“野球の神”ですら成しえなかった「シーズン30本塁打&2桁勝利」も史上初めてやってのけた。この1年は間違いなく球史に残るものとなっている。

 無論、大谷は2年連続MVPにふさわしいだけの成績を残している。だが、それに反発する声もある。異論を唱える者の多くは57本塁打を放ち、ア・リーグの年間本塁打記録(61本)の更新を目前とするアーロン・ジャッジにこそ価値があると指摘している。

 もっとも、ヤンキースの主砲を推すのも十分に理解できる。近年のMVP投票における重要な指標となってきたWARは「9.1」。大谷のそれ(8.1)を上回る。さらに彼が抜こうとしている年間本塁打記録は、往年の大打者ロジャー・マリスが、ベーブ・ルースの壁を破って作った大記録だ。それを超えたインパクトは計り知れない。
 
 では、大谷を推す声が全くないのか。そうではない。現地でも二刀流を継続する男へのリスペクトは多く語られている。そうしたなかで、ジャッジとの比較論に一石を投じたのは、米ポッドキャスト番組『Ultimate Cleveland Sports Show』で司会を務めるアダム・ザ・ブル氏だ。

 日頃からメジャーリーグの情報を面白おかしく発信し続けている同氏は、自身のツイッターで「考えれば考えるほど、私はオオタニに投票したくなる」と意見。「『MVPはジャッジだ』という意見は理解するが、オオタニが全くありえないという意見は馬鹿げている」と投げかけた。

「これは個人の賞だろ? なぜチーム状況が最悪だからという事実が理由で、オオタニが罰を受けなきゃいけないんだ。それこそありえない」

 当然、この率直な物言いによる意見は反響が拡大。だが、フォロワーから「ジャッジはチームを背負っているが、オオタニは違う。君の論理ではオオタニが毎年MVPになる」と意見されたアダム・ザ・ブル氏は、「それの何がいけない? もしも、オオタニが毎年投打ですごいなら勝つのは当然だ」と反論した。

 もはや、どちらがMVPを手にしてもおかしくはない。そのなかでハイレベルに二刀流をこなす大谷は、やはり際立っている。

構成●THE DIGEST編集部

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