今夏に新天地を求めた32歳のベテランリリーバーが、奮闘を続けている。今年8月のトレードデッドラインにロサンジェルス・エンジェルスからアトランタ・ブレーブスに移籍したライセル・イグレシアスだ。
昨年12月にエンジェルスと4年総額5800万ドル(約65億5000万円)で再契約を締結していたイグレシアス。だが、今季は開幕から39試合の登板で、防御率4.04、FIP(被本塁打・与四死球・奪三振のみで投手を評価する指標)3.17、与四球率2.27と低調なパフォーマンスに終始。クローザーとしての役割を担えず、チーム不振の主因とも言われた。
チーム状況も相まって、うだつが上がらない日々が過ぎていった。そのなかでイグレシアスは現地時間8月2日に1対2のトレードでブレーブスに加入する。これが彼にとって転機となった。
移籍後は18登板(16.2イニング)で、わずかに1失点。防御率は0.54、FIP1.61と劇的に数字が向上。まるで別人かのようなピッチングを見せ続けている。
奪三振率も10.80とハイアベレージを維持するベテランは、なぜ変貌を遂げたのか。ブレーブスの地元紙『AJC』のインタビューで、率直な想いを打ち明けた。
「正直に言って、(エンジェルスとの)違いは存在するよ。僕は競争力のあるチームや勝てるチームに来たんだ。毎晩のようにアドレナリンが出るし、クラブハウスにも一体感がある。このチーム(ブレーブス)には良い雰囲気や化学反応を起こす多くの要因がある」
ナ・リーグ東地区で、ニューヨーク・メッツとの地区優勝争いを展開するブレーブス。そんなチームで受ける影響はやはり半端ではないのだろう。「競争力の乏しいチームにいると、力を発揮するのが難しい」と語るイグレシアスは、エンジェルス時代を次のように振り返っている。
「どんなクローザーでも勝てないチームにいると投球が難しくなるものなんだ。登板間隔が3日や4日も空くと、リズムを維持するのが大変なんだ。試合の感覚を掴みにくいからね」
エンジェルス時代は、登板間隔が空いた状況下での投球を強いられていたイグレシアス。32歳になる右腕にとって、その起用は厳しいものがあったようだ。
構成●THE DIGEST編集部
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昨年12月にエンジェルスと4年総額5800万ドル(約65億5000万円)で再契約を締結していたイグレシアス。だが、今季は開幕から39試合の登板で、防御率4.04、FIP(被本塁打・与四死球・奪三振のみで投手を評価する指標)3.17、与四球率2.27と低調なパフォーマンスに終始。クローザーとしての役割を担えず、チーム不振の主因とも言われた。
チーム状況も相まって、うだつが上がらない日々が過ぎていった。そのなかでイグレシアスは現地時間8月2日に1対2のトレードでブレーブスに加入する。これが彼にとって転機となった。
移籍後は18登板(16.2イニング)で、わずかに1失点。防御率は0.54、FIP1.61と劇的に数字が向上。まるで別人かのようなピッチングを見せ続けている。
奪三振率も10.80とハイアベレージを維持するベテランは、なぜ変貌を遂げたのか。ブレーブスの地元紙『AJC』のインタビューで、率直な想いを打ち明けた。
「正直に言って、(エンジェルスとの)違いは存在するよ。僕は競争力のあるチームや勝てるチームに来たんだ。毎晩のようにアドレナリンが出るし、クラブハウスにも一体感がある。このチーム(ブレーブス)には良い雰囲気や化学反応を起こす多くの要因がある」
ナ・リーグ東地区で、ニューヨーク・メッツとの地区優勝争いを展開するブレーブス。そんなチームで受ける影響はやはり半端ではないのだろう。「競争力の乏しいチームにいると、力を発揮するのが難しい」と語るイグレシアスは、エンジェルス時代を次のように振り返っている。
「どんなクローザーでも勝てないチームにいると投球が難しくなるものなんだ。登板間隔が3日や4日も空くと、リズムを維持するのが大変なんだ。試合の感覚を掴みにくいからね」
エンジェルス時代は、登板間隔が空いた状況下での投球を強いられていたイグレシアス。32歳になる右腕にとって、その起用は厳しいものがあったようだ。
構成●THE DIGEST編集部
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