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プロ野球

「ムラカミとササキは世界最高の選手」米メディアが日本球界を代表する逸材を特集。MLB入りの可能性にも言及

THE DIGEST編集部

2022.09.16

日本球界を代表する投打の柱、村上(左)と佐々木(右)。2人のMLB入りの可能性はあるのだろか。写真:THE DIGEST編集部

日本球界を代表する投打の柱、村上(左)と佐々木(右)。2人のMLB入りの可能性はあるのだろか。写真:THE DIGEST編集部

 2022年のメジャーリーグは、アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)がア・リーグのシーズン最多本塁打記録であるロジャー・マリス氏の61本まで、あと4本に迫っている。また、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は「10勝・30本塁打」の歴史的偉業を達成するなど、例年以上に個々の活躍が目立っている。

 しかし、個人の驚異的な活躍が注目されているは、メジャーリーグだけではない。現在日本のプロ野球で最も注目を浴びているのが、ヤクルトの村上宗隆と千葉ロッテの佐々木朗希だ。

 米スポーツメディアの『The Ringer』のベン・リンドバーグ記者は「球界を代表する若手打者、投手が日本で活躍」というタイトルで、この2人についての特集を組んで詳しく述べている。

 同記者は、日本のプロ野球の90年近い歴史の中で、この2人が「とんでもない若さで最高のシーズンを送っている」と評す。そして村上をMLB歴代1位記録となる通算762本塁打記録を保持する史上最も偉大な野球選手の一人とされているバリー・ボンズに例え、佐々木はサイ・ヤング賞を3回受賞し、シーズン300奪三振を記録したペドロ・マルティネスに例えている。

 村上は2017年のドラフト1位で入団し、2019年のセ・リーグ新人王に輝き、昨季はセ・リーグMVPを受賞し、4シーズン通算104本塁打を記録して今シーズンを迎えた。9月15日時点での打撃成績は打率.337、55本塁打、132打点。シーズン55本塁打の記録は王貞治と並び、15試合を残して、NPBのシーズン記録60本にあと5本と迫っている。

 かたや佐々木は2019年のドラフト1位でマリーンズと契約。2020年は球団の意向で登板しなかったものの、2021年は63回1/3を投げ、1イニングに1個以上の三振、1四球に4個以上の三振を奪い、防御率2.27を記録。そして、今年は9月15日時点で123回1/3を投げて、9勝4敗、防御率2.04という成績である。今年4月には本拠地で行なわれたオリックス戦で完全試合を成し遂げ、13者連続奪三振(日本新記録)、1試合19奪三振(日本記録タイ)の偉業も成し遂げている。

【動画】王さんの記録まで、あと1本に迫る村上54号本塁打&佐々木の28年ぶり完全試合をプレイバック
 無論、米球界でアジアの輝く偉才にメジャー挑戦を期待する声は小さくない。佐々木は20歳、村上は22歳という若さも魅力だ。ただ、2人がメジャー入りをするには様々な制約がつきまとう。ポスティングを利用し、メジャー契約を締結するにしても、「NPB在籍6年以上かつ25歳以上」という条件があるため、いずれにしても先になりそうだ。

 また、同記者は「ムラカミとササキは、それぞれ世界最高のバッターとピッチャーだ」と言及し、「NPBとMLBの未来なのかもしれない」と評している。

 彼らは若い。2人ともこれからメジャーリーグに入るかどうかはわからないが、メジャーであれ、日本のプロ野球であれ、今後も長い間、彼らの活躍を楽しんでいきたい。

構成●THE DIGEST編集部

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