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MLB

大谷翔平、6回途中に無念の降板も“史上初”の年間200奪三振の快挙! 米記者は「とんでもない成果だ」と賛辞

THE DIGEST編集部

2022.09.24

気迫のこもったピッチングで相手打線を圧倒した大谷。まさにエースと言える堂々たる振る舞いだった。(C)Getty Images

気迫のこもったピッチングで相手打線を圧倒した大谷。まさにエースと言える堂々たる振る舞いだった。(C)Getty Images

 コンディションに苦しみながらもゲームを作った。

 現地時間9月23日、敵地で行なわれているミネソタ・ツインズ戦で、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は「3番・DH兼投手」で先発登板。5回0/3(100球)を投げて、2失点、被安打1、7奪三振、6四球という内容で降板した。

 この日のマウンドは悪天候との戦いも余儀なくされた。試合中に雨脚が強まったうえに、気温12度という冷え込みようで、大谷も序盤に苦戦する。初回に2つの四球と1本のヒットで1死満塁のピンチを招く。ここで迎えたジェイク・ケーブをゲッツーに仕留めたものの、その間に三塁走者が生還して先制点を許した。

 しかし、2回表に4番テイラー・ウォードのソロ本塁打、3回表にマイク・トラウトのタイムリーと逆転をしてもらった大谷は、なんとか立ち直りを見せる。やはりロサンゼルスとは異なる寒さと雨でしきりに指先を温める素振りを見せたが、2回裏と3回裏はいずれも危なげなく無失点に封じた。
 
 4回裏には、先頭打者を四球で歩かせたが、後続を3者連続三振でシャットアウト。なお、1死一塁でゲリー・サンチェスから奪った三振で、今季の奪三振数を「200」にまで伸ばした。

 1シーズンに30本塁打以上を放った打者がシーズン200奪三振を達成するのは、史上初の快挙だ。それだけに米メディア『The Athletic』などに寄稿するブレント・マグワイア記者も「34本塁打と.900近いOPSを残している男だと考えれば、とんでもない成果だ」と称えた。

 中盤以降にエンジンが温まっていったのか。徐々にギアが上がっていった大谷は5回裏には、前のイニングから続く2者連続三振を記録。この回の途中からは「ウァッ!」「オラァッ」と一球ごとに叫びながら、気迫で相手をねじ伏せてみせた。

 しかし、続く6回は先頭打者からヒットと四球で無死一、二塁のピンチを招くと、ジェイク・ケーブにタイムリーヒットを打たれて1点差にされてしまう。そして続くサンチェスを四球で歩かせたところで、フィル・ネビン監督代行は交代を決断。アーロン・ループをマウンドに送った。

 コンディション不良にも負けずに危なげない投球を披露した大谷は、5回0/3を投げ終えたところで降板。シーズンの投球回数を153として、規定投球回まで9イニングとした。なお、試合は大谷の後を継いだ2番手のループが、無死満塁のピンチを無失点で切り抜け、エンジェルスが6回を終えて3対2とリードしている。

構成●THE DIGEST編集部

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