専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
MLB

ゲレーロJr.のMVP考察に米分析家が意見! “ジャッジの数字が上”発言に反論「オオタニはオールスター級の打者で、サイ・ヤング候補」

THE DIGEST編集部

2022.09.20

大谷(左)ではなく、ジャッジをMVPに推す持論を述べたゲレーロJr.(右)。その意見は米球界で小さくない話題となっている。(C)Getty Images

大谷(左)ではなく、ジャッジをMVPに推す持論を述べたゲレーロJr.(右)。その意見は米球界で小さくない話題となっている。(C)Getty Images

 いったいどちらがMVPにふさわしいのか――。ア・リーグで最も価値がある男を巡って、連日のようにありとあらゆる意見が飛び交っている。比較対象となっているのはアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)と大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)だ。

 ジャッジがア・リーグの右打者史上最多となる59本塁打を放てば、大谷はMLB史上初となる「シーズン30本塁打&2桁勝利」を達成。互いに歴史的な活躍を見せ、いまや熾烈なMVPの行方は一騎打ちの様相を呈している。

 この熾烈なレースに意見するのは、現地記者や識者、そしてファン……だけではない。両雄の凄みを目の当たりにしている現役選手たちもコメントを寄せている。去る9月15日には、母国ドミニカのメディア『Z101 Digital』のエクトル・ゴメス記者の取材に、ブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)は、次のように語った。

「オオタニが今年も選ばれるのなら、それはMVPがふたたびかすめ取られることを意味する。正直なところジャッジの数字はオオタニの遥か上を行っている」

 昨季に大谷とMVPを争うも、最終的に満票で受賞できずに終わったゲレーロJr.。そんな経緯があっただけに、23歳の超逸材スラッガーの「かすめ取られる」という発言は、もれなく波紋を広げた。
 
 ありとあらゆる意見がゲレーロJr.へ浴びせられた。そのなかでデータに基づいて、持論を展開したのは、投球分析家のロブ・フリードマン氏だ。

「ピッチングニンジャ」の愛称でも知られ、日本でも知名度を誇る同氏は、フォロワーから寄せられた「あなたはブラッディJr.(ゲレーロJr.の愛称)の意見をどう思うか? なぜ投手は評価されないのか」というリプライに対し、「賛同しかねるね」と返信。さらに、こう続けた。

「オオタニはオールスター級の打者でありながら、投手としてはサイ・ヤング賞候補(投手のWARはジャスティン・バーランダーより高い)である。つまり『最も価値あるポジションプレーヤー』ではなく、『最も価値ある選手』なんだ。だから、彼(ゲレーロJr.)の意見には同意できない。もし、投手だけならMVPを手にするハードルは高いだろうが、どちらもやっていたらどうなのだろう」

 はたして、彼と快進撃を続けるジャッジとのMVPレースは、いかなる決着を見るのか。その行方とともに、ゲレーロJr.の反応も興味深いところだ。

構成●THE DIGEST編集部

【関連記事】ゲレーロJr.のジャッジ推挙に米識者が異論! 辛辣内容に非難の声も「オオタニはどういうわけか過小評価されている」と主張

【関連記事】「正気の沙汰じゃない!」大谷翔平の“規格外”の投球に反響止まず! 米記者たちが「本当に凄い男だ」と感嘆

【関連記事】「不公平さを笑うしかない」米識者が“投手・大谷翔平”の魔球を絶賛! 好打者たちを翻弄する凄みとは?「あまりにエグすぎ」
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号