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MLB

トラウトが「エグい」と漏らした大谷翔平、衝撃の108球。米識者は熱狂収まらず!「全てが最高。MVPは彼だ」

THE DIGEST編集部

2022.09.30

淡々とクレバーに投げ進めた大谷。そんな天才のピッチングが大反響を呼んでいる。(C)Getty Images

淡々とクレバーに投げ進めた大谷。そんな天才のピッチングが大反響を呼んでいる。(C)Getty Images

「エグイな……」

 現地時間9月29日に行なわれたオークランド・アスレティックス戦に「リアル二刀流」で先発登板した大谷翔平を、センターから見つめていたマイク・トラウトは地元局『Bally Sports West』が特別に取り付けたマイクに、そう漏らした。

 球界屈指のスーパースターがポロっと言葉を漏らしてしまうほど、この日の「投手・大谷」は図抜けていた。26先発して14勝(8敗)、防御率2.47、203奪三振と堂々たる成績を残し、サイ・ヤング賞候補にも浮上していた右腕は、その評価に違わぬ力を堂々と披露したのだ。

 初回に先頭打者を四球で歩かせ、やや不安な出だしになるかと思われたが、その後はアスレティックス打線に付け入る隙を与えず。本人が「これほど投げたことはないんですけど」と語ったスライダー主体のピッチングであれよあれよと7回をノーヒットで投げ終える。

 8回2死で初安打を許して幻に終わったものの、そのピッチングは圧巻の一語。実際、108球を投げて終え、マウンドからベンチに下がる彼には、球場全体からは万雷の拍手とともに、割れんばかりの「MVPコール」が巻き起こり、二刀流の凄まじさを物語る光景が広がった。

 今季にアメリカン・リーグ記録となる61本塁打を放っているアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)との熾烈なMVPレースにも影響をもたらす快投だ。ゆえに現地記者たちも口を揃えて、二刀流スターのパフォーマンスを褒めちぎっている。
 
「今夜は最高に楽しかった!」

 そう自身のツイッターで語ったのは、『Bally Sports West』のコメンテーターでもあるパトリック・オニール氏だ。以前から大谷を称え続けてきた同氏は、注目のMVP争いにも言及し、こう断言する。

「私はオオタニがノーヒットノーランを達成すると完全に思っていた。それにしても、素晴らしい観客に、MVPのチャント、計り知れない緊張感。全てが最高だった。テレビ局のクルーはずっとボールだけを向かっていた。ショウヘイは本当にすごいし、この球界のためにありとあらゆることをやっている。15勝に、14試合連続安打。MVPは間違いなく彼だ!」

 現地時間10月5日のシーズン最終戦では、敵地でのアスレティックス戦での登板が予定されている大谷。規定投球回到達まで残り1回となっている偉才は、果たして、どんなパフォーマンスを我々に見せてくれるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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