いよいよレギュラーシーズンが終幕に近づくなか、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)とアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)のアメリカン・リーグMVP論争が、ますますヒートアップしている。
8月にメジャー史上初の「シーズン30本塁打&2桁勝利」を達成するなど、今季も二刀流として奮闘を続けている大谷は、9月29日に投手として自己最多の15勝目(8敗)をマーク。一方のジャッジは、28日にロジャー・マリス(ヤンキース)のリーグ記録に並ぶ61本塁打を放つなど、両者ともにこれまでの常識を覆すような活躍ぶりだ。
この歴史的な一騎打ちを受けて10月1日に「MVPはジャッジかオオタニか?」と見出しを打ち、同レースに関する記事を掲載したのが、米紙『San Francisco Chronicle』。同メディアのジョン・シェイ氏が、今季の個人タイトル争いに対して見解を述べている。
昨季は満票受賞を果たした大谷だが、今季の内容もそれに全く引けを取らない。中でも、投手成績に関してシェイ氏は、「15勝を挙げ、防御率を3.18から2.35に下げ、奪三振率11.9でリーグトップに立っている。打席では少し後退したが、マウンド上で大きく前進した。これはサイ・ヤング賞ものだ」と評し、今季のレースを次のように分析した。
「もしこのシーズンを2021年に迎えていたとしても、おそらく彼は満票で(MVPを)受賞していただろう。ただ、今は22年であり、2つのことを指摘しておかなければならない。第一に、ジャッジのシーズンが壮大であること。第二に、オオタニのシーズンも同様に壮大と言えるが、我々はそれを前に見てしまったことだ」
また、ヤンキースがア・リーグ東地区で優勝した一方、エンジェルスはプレーオフ進出を逃しており、やはりチーム成績という観点においては、「ジャッジが明らかに際立っている」とコメント。さらに、単純な比較ができないため「いずれは、二刀流のスキルを称えるショウヘイ・オオタニ賞が必要かもしれない」とも言及されている。
米球界を大いに沸かせる大谷とジャッジ。果たして最終的には、どちらのスターがビッグタイトルを手にするだろうか。両雄のパフォーマンスに今後も目が離せない。
構成●THE DIGEST 編集部
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8月にメジャー史上初の「シーズン30本塁打&2桁勝利」を達成するなど、今季も二刀流として奮闘を続けている大谷は、9月29日に投手として自己最多の15勝目(8敗)をマーク。一方のジャッジは、28日にロジャー・マリス(ヤンキース)のリーグ記録に並ぶ61本塁打を放つなど、両者ともにこれまでの常識を覆すような活躍ぶりだ。
この歴史的な一騎打ちを受けて10月1日に「MVPはジャッジかオオタニか?」と見出しを打ち、同レースに関する記事を掲載したのが、米紙『San Francisco Chronicle』。同メディアのジョン・シェイ氏が、今季の個人タイトル争いに対して見解を述べている。
昨季は満票受賞を果たした大谷だが、今季の内容もそれに全く引けを取らない。中でも、投手成績に関してシェイ氏は、「15勝を挙げ、防御率を3.18から2.35に下げ、奪三振率11.9でリーグトップに立っている。打席では少し後退したが、マウンド上で大きく前進した。これはサイ・ヤング賞ものだ」と評し、今季のレースを次のように分析した。
「もしこのシーズンを2021年に迎えていたとしても、おそらく彼は満票で(MVPを)受賞していただろう。ただ、今は22年であり、2つのことを指摘しておかなければならない。第一に、ジャッジのシーズンが壮大であること。第二に、オオタニのシーズンも同様に壮大と言えるが、我々はそれを前に見てしまったことだ」
また、ヤンキースがア・リーグ東地区で優勝した一方、エンジェルスはプレーオフ進出を逃しており、やはりチーム成績という観点においては、「ジャッジが明らかに際立っている」とコメント。さらに、単純な比較ができないため「いずれは、二刀流のスキルを称えるショウヘイ・オオタニ賞が必要かもしれない」とも言及されている。
米球界を大いに沸かせる大谷とジャッジ。果たして最終的には、どちらのスターがビッグタイトルを手にするだろうか。両雄のパフォーマンスに今後も目が離せない。
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