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投げてはエース級、打っては主砲級! 異次元の活躍を見せる大谷翔平に米記者が訴え「満場一致でMVPであるべき」

THE DIGEST編集部

2022.10.03

投打で違いを見せつけている今季の大谷。さまざまな記録を打ち立ててきた偉才は、ここにきてより凄みを増している。(C)Getty Images

投打で違いを見せつけている今季の大谷。さまざまな記録を打ち立ててきた偉才は、ここにきてより凄みを増している。(C)Getty Images

 大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)の勢いが止まらない。

 現地時間10月2日に本拠地で行なわれたテキサス・レンジャーズ戦では、「3番・DH」で先発出場。初回の第1打席にカウント2-2からインコースに来た4シームを鮮やかに捉えると、見事にセンター前へ。自己最長の連続試合安打を「17」にまで伸ばした。

 レギュラーシーズンの終盤に入ってから“ヒットメーカー”と化している大谷。一方で投手としてもエース級の働きを見せており、その偉才ぶりが際立っている。あらためて今季の主な投打の成績を見てみよう。

<打撃>
・574打席
・158安打
・29二塁打
・6三塁打
・34本塁打
・94打点
・74四球
・打率.275
・出塁率.357
・長打率.524
・OPS.881
・11盗塁

<投球>
・27先発
・161.0投球回
・15勝
・防御率2.35
・213奪三振
・WHIP1.03
・被打率.6.88
・16QS
・奪三振率11.91
・四球率2.40
 
 このハイアベレージの数々はそのほとんどがキャリアハイ。とりわけ、キャリア初の規定投球回到達まであと1イニングと迫っている「投手」のスタッツは、いずれもリーグトップクラスの高水準だ。

 今季の「投手・大谷」は4シームと“伝家の宝刀”と言われたスプリットに加え、大きく横滑りするスライダー、さらに“ターボーシンカー”とも称された2シームを巧みに操舵。リーグトップの11.91という高い奪三振率を保ちながら、「1」ならエース級と言われるWHIPも1.03を記録。まさに異次元のパフォーマンスで、「サイ・ヤング賞に選ぶべき」という声も上がっている。

 目下、白熱中のMVPレースにおいては、ご存知の通り、アメリカン・リーグ記録となる61本塁打を放ったアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)の存在は大きい。だが、投打で目に見える結果を残すサムライを推す声はいまだ根強い。米紙『Pittsburgh Post-Gazette』のジョー・スターキー氏は、「オオタニは今年も満場一致でMVPであるべきだ」と訴えている。

「ジャッジが歴史的な大活躍をしていることは、私が語るまでもない。彼は三冠王を取るかもしれない。他のシーズンであれば、満票MVPだろうし、少なくともMVPには値する。しかし、彼がMVPになることは投票者が『野球史上最高のシーズン』を見過ごそうとしていることを意味する。オオタニだ。彼が比較できるのは、もはやベーブ・ルースぐらいなのだ」

 夏場の快進撃を思えば、ジャッジが一歩先に行っていたのは間違いない。しかしながら、ここにきて二刀流の真価を示す活躍を見せている大谷が、MVP争いをより興味深いものにしているのは間違いない。

 この歴史的な争いはいかなる決着を見るのか。レギュラーシーズン終了後も見守りたい。

構成●THE DIGEST編集部

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