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MLB

「ヤンキースはオオタニ獲得へ全力を挙げるだろう」弱小球団では大谷翔平を抱えきれない? 米メディアが今後の去就展開を予測

THE DIGEST編集部

2022.10.04

二刀流でMVP候補にも挙がる大谷を、ジャッジも所属するヤンキースが狙うと米メディアは予測。(C) Getty Images

二刀流でMVP候補にも挙がる大谷を、ジャッジも所属するヤンキースが狙うと米メディアは予測。(C) Getty Images

 2022年のメジャーリーグもレギュラーシーズンは、いよいよ残すところ数試合となった。そんな中、現地時間10月1日、ロサンゼルス・エンジェルスは大谷翔平と年俸3000万ドル(約43億4000万円)の1年契約に合意したと発表した。

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 この金額は、今季の550万ドル(約7億9600万円)から実に5倍以上で、年俸調停権を持つ選手としては、2020年にムーキー・ベッツ(現ロサンゼルス・ドジャース)が、ボストン・レッドソックスと結んだ2700万ドル(約39億1500万円)を超える史上最高額となった。

 残留が決まり、エンジェルスのファンにとっては喜びもひとしおだろう。しかしながら、今回の契約で大谷が来季もエンジェルスでプレーすることが確約されるわけではない。むしろ、年俸額を確定させたのは、大谷獲得を狙うチームにとってはかえって好都合という見方もあるようだ。

 米メディア『Sports Illustrated』のスコット・ネヴィル記者は、その一例としてニューヨーク・ヤンキースについて、言及している。
「ニューヨーク・ヤンキースは、この28歳のスーパースターを長い間追いかけ、来年以降、今オフと2023年のメジャーリーグのトレード期限、そしてフリーエージェントとなる来オフの3回、獲得に乗り出すことになる。ブロンクス・ボンバーズ(ニューヨーク・ヤンキースの愛称)はオオタニの入団に向けて全力を挙げるだろうとの観測が高まっている」と解説している。

 同記者はさらに「オオタニが日本から初めてフリーエージェントになるのとは違い、オファー額に制限がない。そのため、ニューヨークは有利な立場にある。そして、このオフのトレードはあり得ないと考えるべきだが、エンジェルスは、8月に再び失われたシーズンに身を置くことになれば、オファーに耳を傾けないわけにはいかないだろう」と述べている。

 ヤンキースが大谷に熱い視線を投げかけているのは今に始まったことではない。2017年オフ、北海道日本ハムファイターズから大谷を獲得したのは、ロサンゼルス・エンジェルスであったが、本命はずっとヤンキースとささやかれていた。また今年8月のトレード期限の際、ニューヨークポスト紙が「ヤンキースが大谷獲得のトレードオファーを本気で出した数少ないチームのリストに」と報じた。

 1年の契約をしたとはいえ、エンジェルスの来季の成績次第では、大谷にそっぽを向かれる可能性は大いにある。大谷は勝てるチームでプレーしたいことを示唆しており、現在リーグトップを走っているヤンキースは大谷にとって、うってつけの仕事場であることを踏まえて、エンジェルスは今オフにしっかりと勝てる環境を整えていく必要があるのではないだろうか。今後のヤンキース、そしてエンジェルスの動向に注目していきたい。

構成●THE DIGEST編集部
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