世界も驚愕の一発だった。

　2022年のペナントレース最終戦となった10月３日の横浜DeNAベイスターズ戦、東京ヤクルトスワローズの村上宗隆が最終打席で今季56号本塁打を放った。

　すでにチームはセ・リーグ連覇を果たしており、プロ野球ファンの関心は村上の三冠王、さらには日本球界史上歴代単独２位となるシーズン56号の達成に向けられていた中、劇的な形でその期待に応えることとなった。

　若くしてプロ野球史にその名を刻んだ村上。名実ともに日本球界随一のスラッガーへ登り詰めた22歳には、米国でもその偉業達成を称えている。

【動画】ついに出た！村上宗隆、打った瞬間に確信した特大56号!! 　メジャーリーグ公式サイト『MLB.com』では、現地時間３日に村上のシーズン56号について「20 日間、ホームランの無かったムネタカ・ムラカミが歴史を作った」と銘打った特集記事を配信した。

　その中で「月曜日、東京ヤクルトスワローズでプレーしている 22 歳の三塁手のムラカミは、今季56 本塁打を打った。ムラカミは日本球界の日本人選手によるシーズン最多本塁打を誇っていた伝説的な打者、サダハル・オーの記録を破った」と偉業達成を報じている。

　さらに「オーの記録を抜くとともに、タフィ・ローズ、アレックス・カブレラも抜き、日本リーグの年間本塁打数２位に躍り出た」として、日本の本塁打記録も紹介し、その上で「この記録的なホームランによって、ムラカミは注目を浴び続けた２年間を締め括った。彼は昨年、セ・リーグのMVPを獲得し、スワローズで日本シリーズ優勝を果たし、夏のオリンピックでもチームジャパンと共に金メダルを手にし、続く2022年は歴史的なシーズンを送った」と振り返った。

　また、同サイトでは、村上の今後の活躍について、以下の様に展望している。

「スワローズがムラカミをメジャー球団にポスティングすることはなさそうだが、MLBファンにとっては、ショウヘイ・オオタニと共に出場することになるワールド・ベースボール・クラシックでムラカミを初めて目にすることになるだろう。そして、過去２年間の実績があれば、ムラカミはクラシックでも即戦力になるはずだ」

『MLB.com』では、早くも国際舞台での活躍への期待も寄せるなど、村上の存在は人々の想像を限りなく膨らませる。多くのファンの期待が後押しとなり、王者として迎えるクライマックスシリーズ、さらには連覇を狙う日本シリーズでも、その驚異的なパワーを見せつけてくれるはずだ。

構成●THE DIGEST編集部
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