現地10月5日、メジャーリーグのレギュラーシーズンも終わりを迎えた。ロックアウトの影響によって異例の開幕遅れとなった今季だが、さまざまな名シーンやトップスターの活躍によって、話題は尽きずにあっという間に全試合を消化した。
もっとも、その娯楽性は尽きていない。現在、ファンや識者の間で小さくない話題となっているのは、アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)と大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)のアメリカン・リーグのMVP争いだろう。
どちらも球史に残る活躍を見せたがゆえに甲乙はつけがたい。ジャッジは61年ぶりにア・リーグ新記録を更新する62本塁打をマーク。球界屈指のスラッガーとして名を馳せた。一方で大谷も投打二刀流で異次元のハイパフォーマンスを披露。「シーズン30本塁打&2桁勝利」「投打ダブル規定到達」という2つの“史上初”をやってのけた。
メディアやファンのなかでも意見は錯そう。どちらがMVPにふさわしいという答えは出ていない。それはOBや現役戦士たちのなかでも同様だ。現地時間10月5日に米メディア『The Athletic』は「ジャッジか、オオタニか?」と銘打った特集記事を掲載。かつてMVPを手にしたスターたちに意見を求めた。
さまざまな考えが明らかにされた。そんな記事内で、「最も価値がある選手を選ぶということは、投票者はその選手がどれだけチームの成功に貢献したかを考慮すべきだよ」と持論を口にしたのは、2014年のナショナル・リーグMVPであるクレイトン・カーショウ(ロサンゼルス・ドジャース)だ。
MLB通算197勝を誇る左腕は、「オオタニのやっていることは特別だ。もっと色んな人に見てほしい」と語りながらも、次のように話している。
「もしも、ベストプレーヤーという賞を作りたければ、最高の選手という枠で賞を設けるべき。しかし、MVPとなれば違う。特に差がない争いのときは、チームをプレーオフに導いた選手に与えるべきだと思う。僕にとってジャッジがしていることは、かなりクレイジーだよ」
さらに2018年の受賞者であるムーキー・ベッツ(ロサンゼルス・ドジャース)も「投手で8回を投げる日に、打者で5打数2安打と打点まで挙げる選手はオオタニだけだ。MVPと最高の選手は違う。だから、MVPはジャッジを選ぶよ」と吐露。また、2010年の受賞者であるジョーイ・ボットー(シンシナティ・レッズ)は、「満場一致ではないだろうけど、ジャッジがそれに近い結果で(MVP)手にしても驚かない」と断言。こうワケを説明した。
「たしかにオオタニは目を見張るものがある。だけど、史上最高に攻撃的なシーズンの一つと言えるジャッジを否定することは不可能だ。彼は地区優勝にも貢献したし、あまりにも簡単な話さ。昔のMVPは数字に依存していなかった。だけど今は変わった。最近はWARの統計が結果に表れていると思う。
前まではチームの中心的存在であった選手が、他の候補者よりも劣っていても、最終的に優勝してしまったという例があったからね。でも、今は数字やデータで分かりやすくなった。とくに50対50という今回のような難しい問題の場合は、WARは重要になると思う」
長年メジャーの檜舞台に身を置き、酸いも甘いも知る歴戦の強者たち。いまだ現役である彼らは、WAR(ジャッジが11.5、大谷9.5)の優位性とヤンキースの地区優勝という実績からジャッジを推挙するようだ。
構成●THE DIGEST編集部
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もっとも、その娯楽性は尽きていない。現在、ファンや識者の間で小さくない話題となっているのは、アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)と大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)のアメリカン・リーグのMVP争いだろう。
どちらも球史に残る活躍を見せたがゆえに甲乙はつけがたい。ジャッジは61年ぶりにア・リーグ新記録を更新する62本塁打をマーク。球界屈指のスラッガーとして名を馳せた。一方で大谷も投打二刀流で異次元のハイパフォーマンスを披露。「シーズン30本塁打&2桁勝利」「投打ダブル規定到達」という2つの“史上初”をやってのけた。
メディアやファンのなかでも意見は錯そう。どちらがMVPにふさわしいという答えは出ていない。それはOBや現役戦士たちのなかでも同様だ。現地時間10月5日に米メディア『The Athletic』は「ジャッジか、オオタニか?」と銘打った特集記事を掲載。かつてMVPを手にしたスターたちに意見を求めた。
さまざまな考えが明らかにされた。そんな記事内で、「最も価値がある選手を選ぶということは、投票者はその選手がどれだけチームの成功に貢献したかを考慮すべきだよ」と持論を口にしたのは、2014年のナショナル・リーグMVPであるクレイトン・カーショウ(ロサンゼルス・ドジャース)だ。
MLB通算197勝を誇る左腕は、「オオタニのやっていることは特別だ。もっと色んな人に見てほしい」と語りながらも、次のように話している。
「もしも、ベストプレーヤーという賞を作りたければ、最高の選手という枠で賞を設けるべき。しかし、MVPとなれば違う。特に差がない争いのときは、チームをプレーオフに導いた選手に与えるべきだと思う。僕にとってジャッジがしていることは、かなりクレイジーだよ」
さらに2018年の受賞者であるムーキー・ベッツ(ロサンゼルス・ドジャース)も「投手で8回を投げる日に、打者で5打数2安打と打点まで挙げる選手はオオタニだけだ。MVPと最高の選手は違う。だから、MVPはジャッジを選ぶよ」と吐露。また、2010年の受賞者であるジョーイ・ボットー(シンシナティ・レッズ)は、「満場一致ではないだろうけど、ジャッジがそれに近い結果で(MVP)手にしても驚かない」と断言。こうワケを説明した。
「たしかにオオタニは目を見張るものがある。だけど、史上最高に攻撃的なシーズンの一つと言えるジャッジを否定することは不可能だ。彼は地区優勝にも貢献したし、あまりにも簡単な話さ。昔のMVPは数字に依存していなかった。だけど今は変わった。最近はWARの統計が結果に表れていると思う。
前まではチームの中心的存在であった選手が、他の候補者よりも劣っていても、最終的に優勝してしまったという例があったからね。でも、今は数字やデータで分かりやすくなった。とくに50対50という今回のような難しい問題の場合は、WARは重要になると思う」
長年メジャーの檜舞台に身を置き、酸いも甘いも知る歴戦の強者たち。いまだ現役である彼らは、WAR(ジャッジが11.5、大谷9.5)の優位性とヤンキースの地区優勝という実績からジャッジを推挙するようだ。
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