最後の最後まで展開の読めないシーソーゲームを制したのは、パ・リーグ王者だった。
10月30日、プロ野球の日本シリーズ第7戦が神宮球場で行なわれ、王手をかけていたオリックス・バファローズが5対4でヤクルト・スワローズを撃破。実に26年ぶり5度目の日本一に輝いた。
自慢のリリーフ陣が実力を発揮する完封劇で、悲願の日本一、そして前年に敗れていたヤクルトへのリベンジにあと一歩と迫っていたオリックスは、この日も序盤から主導権を握った。初回に太田椋の日本シリーズ史上初となる初球先頭打者ホームランで先手を取ると、5回には相手外野手・塩見泰隆のエラーもあって4点を追加。着実に差を広げていった。
ただ、楽勝というわけではなかった。8回に3番手でマウンドに立った山崎颯一郎が村上宗隆にライト前タイムリー、そして続く5番・オスナにレフトへの特大3ランを被弾。1点差に詰め寄られた。それでもオリックスは代わった比嘉幹貴が後続を断つと、9回はワゲスパックが抑え切った。
チームはまさに最盛期にあると言っていい。それは試合後のフラッシュインタビューで中嶋聡監督が、「26年ぶりということですけども、選手全員で勝ち取った優勝だと思います」と強調したところからも分かる。イチローや田口壮ら実力者を擁した26年前にも劣らぬ充実ぶりを感じさせる戴冠劇だった。
そんなオリックスの優勝には、SNS上でオリックスファンを中心に大盛り上がり。「神様仏様吉田様」「夢みたい、いや夢じゃない!」「本当に面白いシリーズだった」「最後の最後まで互角の凄い戦いでした」「本当に誇らしい」「やっぱり強かった」と、逞しき猛牛軍団を称える声が相次いだ。
26年前の日本一を知る中嶋監督のもと、一致団結して日本一の栄冠を掴んだオリックス。その強さは間違いなく球史に残る盤石なものだった。
構成●THE DIGEST編集部
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ただ、楽勝というわけではなかった。8回に3番手でマウンドに立った山崎颯一郎が村上宗隆にライト前タイムリー、そして続く5番・オスナにレフトへの特大3ランを被弾。1点差に詰め寄られた。それでもオリックスは代わった比嘉幹貴が後続を断つと、9回はワゲスパックが抑え切った。
チームはまさに最盛期にあると言っていい。それは試合後のフラッシュインタビューで中嶋聡監督が、「26年ぶりということですけども、選手全員で勝ち取った優勝だと思います」と強調したところからも分かる。イチローや田口壮ら実力者を擁した26年前にも劣らぬ充実ぶりを感じさせる戴冠劇だった。
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