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MLB

至高のワールドシリーズで見せた名ジャッジ! 全129球で“誤審なし”のMLB審判に賛辞相次ぐ「畏敬の念を抱きたくなる」

THE DIGEST編集部

2022.10.31

ノーミスでハイレベルな熱戦をアシストしたホベルク氏。そのジャッジに賛辞が相次いでいる。(C)Getty Images

ノーミスでハイレベルな熱戦をアシストしたホベルク氏。そのジャッジに賛辞が相次いでいる。(C)Getty Images

 球界最高峰の舞台で完遂された“パーフェクトゲーム”が密かな話題となっている。

 注目を集めているのは、現地時間10月29日に行なわれたヒューストン・アストロズとフィラデルフィア・フィリーズのワールドシリーズ第2戦だ。

 アストロズ先発のフランバー・バルデスの好投もあってホームチームが5対2でシリーズの勝敗を1勝1敗のタイに戻したこの一戦で、いわば“出色の働き”を見せたのは球審を務めたパット・ホベルク氏。これが自身の審判キャリアで初のワールドシリーズとなった36歳だったのだが、なんと試合でキャッチャーミットに収まった129球すべてを誤審なく捌ききったのである。

 もっとも、ホベルク氏はこと正確性においては声価の高い審判ではあった。というのも、MLBの審判に独自の採点をつけている米データサイト『Umpire Scorecards』が出したデータで、同氏は今季のMLB全体1位の正当率95.5%を記録。4月18日のコロラド・ロッキーズ対フィリーズ戦でも123球中122球を正しく判定し、“完全試合”にあと1まで迫るなど実績はあったのだ。
 
 近年の球界はAIなどによる判定技術が進化。とりわけストライクかボールかの判定を巡っては、即座に中継内でチャートとして表示されるため、現場で下されたジャッジが明らかに間違っていた場合にメディアやファンの間で物議を醸す事例も少なくない。今季もそういったシーンが幾度となく世間の耳目を集めた。

 そうしたなかで、メカニック級の正確な判定を下し続けているホベルク氏。当然、ワールドシリーズという至高の舞台でも一切ブレなかった彼には賛辞の声が上がっている。米紙『USA Today』は「畏敬の念を抱きたくなる。ホベルクのジャッジは間違いなく歴史を作った。優勝を争うなかで両チームが最高の戦いをするためにも、最も正確性の高い彼のような存在が必要だ」と絶賛。さらに「より多くの審判が彼のようにあるべきだ。ホベルクはキャリアで最高の瞬間に、伝説的なパフォーマンスを披露した」と脱帽した。

 技術が進化するとともに、何かと誤審ばかりが切り取られる審判たち。そうしたなかで、正確なジャッジで試合を円滑に進めたホベルク氏のパフォーマンスには大きな称賛が送られるべきである。

構成●THE DIGEST編集部

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