現地時間11月１日、ワールドシリーズ第３戦フィラデルフィア・フィリーズ対ヒューストン・アストロズが行なわれ、５本のアーチを放ったフィリーズが７対０と大勝で飾った。SNS上では、アストロズ投手の癖をフィリーズ打線が見破っていたのではないかと噂が広がっている。

　初回、２死一塁で打席に入った昨季ナ・リーグMVPのブライス・ハーパーは、初球を一振り。相手先発ランス・マッカラーズJr.のカーブを完璧に捉えると、打った瞬間それと分かる一発が飛び出し、２点を先制した。

　２回、ハーパーはアレック・ボームに耳打ちして何かを伝えた。すると先頭で打席に立ったボームは、内角のシンカーを左翼席へ叩き込んだ。さらにブランドン・マーシュはライトの頭上を越えるホームランを放ったのだ。

【動画】フィリーズ打線に見抜かれていた!?アストロズ投手の足の上げ方をチェック

　３、４回は三者凡退に倒れたフィリーズだが、５回にはカイル・シュワーバー、リース・ホスキンスと２者連続弾を入れ込んだ。

　１試合５本塁打のワールドシリーズ歴代最多タイ記録が生まれた同ゲーム。米メディア『Jomboy Media』は「ランス・マッカラーズJr.は、足を上げる癖を見抜かれていた？」と速球と変化球でモーションが違っていたことに着目した。速球を投げる際は軸足が伸びており上げた方の足も高く上がっていたのに対し、変化球は軸足を曲げており、沈み込んだ位置から投じていたのだ。
  　また米放送局『Fox Sports』のアナリスト、ベン・バーランダー氏は、「答えはここにあります。これは癖を見抜かれていた」と指摘している。

　だがマッカラーズJr.は試合後、「癖を見抜かれていたわけではない。ただ私よりも彼らの方が明らかに良いゲームプランを立て実行していただけだ」と否定したと『MLB.com』のアストロズ番ブライアン・マクタガート記者が伝えている。

　今シリーズ２勝１敗と一歩リードしたフィリーズ。各打者が癖を見抜いていたかどうかは定かではないが、５発での大勝は間違いなくチームに勢いをもたらしただろう。

構成●THE DIGEST編集部

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