はやくも米名門球団の名前が挙がっている。

　日本シリーズ終了後にポスティングでのメジャー移籍が報じられたオリックスの吉田正尚。プロ野球ファンはもちろん、日米のメディアからも26年振りの日本一達成に貢献した男の動向が注目されている。今月３日には、すでに本人がMLB挑戦の意向を糾弾に表明したと伝えられており、ここからオリックスとの話し合いなども含め、移籍実現への動きが加速していくだろう。

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　海の向こうでもNPB屈指のスラッガーの話題は噴出している。ニューヨークのスポーツ情報を扱う『Empire Sports Media』は、吉田の米球界移籍についての特集記事を配信。「日本人スター」と称さる29歳を、地元の名門ニューヨーク・ヤンキースに対して獲得を提唱する内容となっている。

　まず、ヤンキースについて「これまで長い間、一貫したリードオフヒッターを見つけるのに苦労してきた」とする同メディアは、そのうえで吉田を「打線上位に最適なバッターだ」と推挙した。

　その理由のひとつが、吉田の大きな特徴である三振の少なさにある。記事では「彼の四球で歩いた合計は、三振の合計の約２倍あり、とんでもない数字だ」と評され、「マサタカ・ヨシダは、ヤンキース攻撃的に多くの変化を提供でき、間違いなくラインナップの上位を任せられる」と絶賛された。
  　また、今オフの移籍候補選手との比較を踏まえ、同メディアは「マサタカ・ヨシダは日本屈指のスター選手だが、市場で最高の左打者の一人」として見解を示した。

　さらに吉田の知名度を「世界的な舞台での注目度も決して高くないことが驚くべきことだ」としながらも、「ヤンキースが、市場にある他の選択肢ほどコストのかからない優れた打者を必要とするのであれば、マサタカ・ヨシダは総力を挙げて獲得すべき選手だ」と強く訴えている。

　他にも、ヤンキースのポストシーズンの戦いを振り返り、低調な打線で終わった点にも触れ、パワーと確実性の高い打撃力を擁する吉田加入で「大きなアドバンテージとなると想像している」とも期待が込められた。

　はたして、29歳のサムライが、ピンストライプのユニホームに袖を通す日は訪れるのか。現地メディアも絶賛してやまないその打撃センスを持つ大打者の去就に注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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