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侍ジャパン

「見えた景色は一生の宝物」両軍胴上げの“愛されキャラ”杉谷拳士に労いの言葉相次ぐ「彼ならどんなことも乗り越える」

THE DIGEST編集部

2022.11.06

侍ジャパンと日本ハムの両軍ナインから胴上げされた杉谷拳士(中央)。14年の現役生活に別れを告げた。写真:鈴木颯太朗

侍ジャパンと日本ハムの両軍ナインから胴上げされた杉谷拳士(中央)。14年の現役生活に別れを告げた。写真:鈴木颯太朗

 入団テストを経てドラフト6位入団、一軍での主要タイトルは何もない。だが、持ち前の明るさでチームを、球界を盛り上げた背番号2が、最後の雄姿を見せた。

 今シーズン限りで現役引退を表明した日本ハムの杉谷拳士が5日、東京ド-ムで行なわれた野球日本代表「侍ジャパン」との強化試合で、7回に代打で出場した。

【画像】「野球というスポーツに出逢えて、よかったぁ~‼️」日本ハム・杉本拳士の感謝のSNSをチェック

 大きな歓声と拍手を受けると、杉谷は場内に一礼し現役最後の打席に入る。中日ドラゴンズの髙橋宏斗と対峙し、初球は見逃しのボール。2球ファウルで粘ると、髙橋が投じた4球目149キロのストレートを弾き返すが力なく右飛に終わり、14年間のプロ野球人生の幕が下りた。

 ベンチに戻った杉谷は、日本ハムの新庄剛志監督とハグすると思わず号泣。試合後には日本ハムナインに加え、自ら“恩師”と語る「侍ジャパン」の指揮官である栗山英樹監督をはじめ侍ジャパンの選手たちから胴上げされるサプライズを受けた。

 10月28日の引退会見では『プロ野球選手・杉谷拳士を卒業して、新たな人生を前進していくことに決めました。これまで僕に関わってくれた全ての方に、感謝の気持ちでいっぱいです。これからは北海道のみならず、全国の野球ファンに恩返しができるように、力をつけたいと思います。14年間本当にありがとうございました』と涙で語った日本ハムの“愛されキャラ”は、この日球界最高の選手たちが集った舞台で、最高の形で「大好きな」プロ野球のユニホームを脱いだ。

 杉谷の現役最後の晴れ舞台に、多くの著名人も反応した。
 
 2008年北京オリンピック野球日本代表で、現在は野球解説者を務めるG.G.佐藤氏はツイッターに「杉谷選手に送られた拍手。本当に温かくて東京ドームに集いし、野球ファン最高でした。人生のピークはここじゃない、ここからがまたスタート地点。杉谷選手ならどんなことも乗り越えていける。応援しています。」と労いの言葉をかける。また、日本ハムの本拠地・北海道のUHB石野智子アナウンサーは「お疲れ様でした、そして、ありがとうございました!!!魂」と、炎の絵文字を3つ添えて称えた。

 試合後、杉谷は自身の公式インスタグラムを更新。東京ドームのマウンドで胴上げされる自身の写真を添え、周囲に感謝を述べた。

「野球人生24年。ユニホームを脱ぎました。新たな道へ、前進します!ファイターズに、テスト生としてチャンスを頂き、今日まで前だけを向いて闘ってきました‼️七転八起以上の奮闘の日々でした。。。」

「世界中の野球ファンの皆様からの熱い声援のおかげで、勇気と元気が溢れ、辛い時も苦しい時も、何度も何度も立ち上がれました!!皆様に支えられ、目標を持ち、挑戦し続けられた、最高に幸せな毎日でした。感謝の気持ちでいっぱいです。野球というスポーツに出逢えて、よかったぁ~‼️」

「そして、日本代表の皆様、関係者の皆様、本当にありがとうございました。。。みんなに囲まれ、高く高く飛ばせて頂き、そこから見えた景色は一生の宝物です‼︎‼︎世界中の人が、スポーツを通して勇気と感動を抱き、夢を見られるように。これからも、皆さんのことを想い、常にチャレンジを続け、熱い魂と笑顔で、前進・奮闘して参ります。」

 真摯に野球に取り組んだ、”魂の男”の第2章は、まだこれからだ。

構成●THE DIGEST編集部

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