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アストロズが球団2度目の世界一! アルバレスの逆転3ランでベイカー監督に悲願の優勝をプレゼント【ワールドシリーズ】

THE DIGEST編集部

2022.11.06

6回裏に飛び出したアルバレスの逆転3ランでアストロズが勝利。5年ぶり球団2度目の世界一を達成した。(C)Getty Images

6回裏に飛び出したアルバレスの逆転3ランでアストロズが勝利。5年ぶり球団2度目の世界一を達成した。(C)Getty Images

 メジャーリーグは現地時間11月5日、ワールドシリーズ第6戦が行われ、ヒューストン・アストロズが4対1でフィラデルフィア・フィリーズに勝利。シリーズ成績を4勝2敗とし、2017年以来となる世界一を手にした。

 手に汗握る試合は、文字通り一振りで動き出した。ともに第2戦で先発したフランバー・バルデスとザック・ウィーラーの投げ合いは、それぞれが持ち味を発揮して5回まで無得点のまま進行する。そして6回、ついにスコアボードに得点が刻まれる。

 6回表、先頭の1番カイル・シュワーバーが低目のシンカーにうまく反応し、右翼席にソロアーチを叩き込んでフィリーズが先制。あとがないチームに勢いをもたらした。しかしその裏、アストロズ先頭のマーティン・マルドナードが死球で出塁すると、1死から新星ジェレミー・ペーニャがつないで一、三塁のチャンスを作る。フィリーズはここでウィーラーをあきらめ、左の強打者ヨーダン・アルバレスに左腕ホゼ・アルバラードをぶつけた。
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 このマッチアップは第4戦にも見られた。0対0で迎えた5回表、無死満塁の場面でフィリーズは同じく先発のアーロン・ノラに代えてアルバラードを投入。しかし、初球でアルバレスに押し出し死球をぶつけ、結局この回に5点を失った。果たしてこの第6戦の対戦も、試合の趨勢を決める形で決着した。

 カウント2-1からの4球目、98.9マイル(約159.2キロ)のシンカーをアルバレスが一閃すると、打球は瞬く間にセンター最深部に届く逆転3ランに。飛距離450フィート(約137.2m)の特大アーチに本拠地ミニッツメイド・パークは狂喜乱舞。勢いに乗ったアストロズはクリスチャン・バスケスにも適時打が飛び出し、この回に4点を加えた。

 あとは自慢のブルペン陣が盤石の投球リレーでフィリーズ打線を抑え込み、最終スコア4対1で見事勝利。2017年の球団初の世界一以来、2度目の頂点に輝いた。組織的なサイン盗みが発覚して球界最大の“悪役”になったチームだが、その後も安定して強さを発揮し、涙の優勝を達成。御年73歳の名将ダスティ・ベイカー監督も、自身初の世界一の美酒に酔った。

構成●THE DIGEST編集部

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