ヒューストン・アストロズの優勝で幕を閉じた2022年のワールドシリーズ。それとともに新たなフリーエージェント（FA）となった131選手が公表され、メジャーリーグ各チームは、来季を見据えた新たな戦いに突入した。そんな中、米メディア『CBS Sports』のR.J.アンダーソン記者は、フリーエージェントの権利を有するトップ50の選手を取り上げ、ランク付けしている。

【動画】米メディアも熱視線！千賀滉大の圧巻ピッチングをチェック 　同記者によると、今オフのフリーエージェントで最も注目されているのは、やはりニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジだ。打率.311、131打点、OPS1.111、長打率.686というハイアベレージをマークし、61年ぶりにアメリカン・リーグの本塁打記録を更新する62本塁打を記録している。

　投手としては、2度のサイ・ヤング賞に輝いたニューヨーク・メッツのジェイコブ・デグロム、ヒューストン・アストロズのジャスティン・バーランダー、サンフランシスコ・ジャイアンツのカルロス・ロドン、ロサンゼルス・ドジャースのクレイトン・カーショウらが名を連ねている。

　そんな中、福岡ソフトバンク・ホークスからの海外FAでメジャー移籍を狙っている千賀滉大がトップ23にランクイン。千賀は2017年に最高勝率、20年に最多勝利と最優秀防御率、19年と20年には最多奪三振のタイトルを獲得している。今季は７年連続となる２桁勝利（11勝）を挙げ、奪三振率9.75、防御率1.89、WHIP1.04という好成績を残し、メジャーリーグから熱視線を注がれている。千賀は昨オフ、年俸６億円の５年契約を交わした際にオプトアウト（契約破棄条項）を組み込み、メジャー挑戦の意向を示していた。

　同記者は「90マイル台後半の速球とゴースト・フォークと呼ばれる破壊的なフォークボールが持ち味で、メジャーでもアウトを取れる球種である」と評している。また、千賀の候補地として、シカゴ・カブス、トロント・ブルージェイズ、テキサス・レンジャーズを挙げている。

　千賀は現地時間６日に国際FA選手として登録され、10日からメジャーの球団と交渉が可能になる。果たして、30球団中、どの球団が日本屈指の豪腕を獲得するのか、動向から目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部
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