若き躍動がサムライを牽引する。

　野球日本代表『侍ジャパン』は来月、オーストラリア代表やNPB球団との強化試合を行なう。来年３月の第５回ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）へ向けての前哨戦ではあるものの、選手の見極めやチームとしての戦う姿勢などが求められる場となり、勝敗とともに内容も重要視される実戦となる。

【動画】CSでも村神様降臨！ 藤浪晋太郎の速球を打ち砕いた村上宗隆の逆転２ラン！ 　今回、チームを率いる栗山英樹監督によって選ばれたメンバーは28人中15人がトップチーム初選出となるなど、多くの若手選手が顔を揃えており、来春の本大会出場を目指し20代選手が今回の強化試合でどれだけアピールできるかも見どころの一つだ。

　一方で、若手と呼ばれながらも、すでに世界一を目指す上でのキーマンと目される存在もいる。東京ヤクルトスワローズの村上宗隆と千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希だ。

　今シーズンの打撃タイトル三冠王に輝いた村上、そして28年ぶりの完全試合を成し遂げるなど潜在能力を存分に発揮した佐々木は、史上３度目の大会制覇への原動力としての期待が寄せられており、日本国内はもちろん海外メディアからの注目度も高まり続けている。

　米スポーツサイト『FANSIDED』では、村上、佐々木両選手の特集記事を配信し、共にWBC優勝を目指す日本代表の軸となることを予想している。

　その中では「WBCに向けて、日本代表チームは豊富な戦力を揃えることになる。しかも、ムネタカ・ムラカミとロウキ・ササキという若い２人に期待することになりそうだ」と両者の名前を挙げており、その上で「ムラカミとササキにとっては、スターとしてさらに飛躍するチャンスでもある」と展望した。

　また、同メディアは二人のスキルも高く評価している。村上については「ムラカミはNPB史上最年少で三冠王に輝いた。彼はラインナップの中盤でバットを１スイングするだけで大きな違いを生み出すことができる」と評した。

　さらに「ササキは今季、パーフェクト・ゲームを達成し、次の登板でも８回を完璧に抑えた。この20歳の天才投手は、すでに日本屈指の投手であることに疑いの余地はない」と、その能力に太鼓判を押している。

　そして記事は以下のように締め括られている。
「日本代表は、WBCのタイトルを母国に持ち帰ることを目指している。ムネタカ・ムラカミとロウキ・ササキがその希望のカギを握るだろう」

　もはや、米メディアにも広く知れ渡っている二人の存在。若き主役たちが世界を驚愕させる瞬間はもうすぐ訪れる。

構成●THE DIGEST編集部
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