現地時間11月12日、サンフランシスコ・ジャイアンツの豊富な情報を発信する専門サイト『Giants Chatter』は、海外フリーエージェント(FA)権を取得したソフトバンクの千賀滉大の特集記事を掲載した。
すでに多くの注目が集まっている千賀について同社のチャーリー・ボールドウィン記者は、「コウダイ・センガは、今年のMLB先発投手のFA市場最大の掘り出し物の一つかもしれない」と指摘。そして「30歳を目前にして全盛期を迎え、MLBの打者に慣れるのに1年かかったとしても、2年目以降に3番手、いや2番手の先発投手として活躍すれば、簡単に契約金を手にすることができるだろう」と予測している。
同記事には、「センガは、2012年NPBでデビューして以来、日本屈指の先発投手であることを証明してきた。NPBのオールスターに3度出場し、パ・リーグの最多奪三振(2019・20年)、最優秀防御率(2020年)。2019年9月にはノーヒットノーランを成し遂げ、2015年と2017~2020年には日本シリーズで優勝。チームに欠かせない存在となっている」と千賀の詳細なプロフィールを記載。
さらに、「2017年のWBC日本代表に選出されると、さらに活躍の場を国際レベルに広げていく。2021年、延期された東京オリンピックで、センガは決勝ラウンドでアメリカ相手に2回無失点に抑え、日本を金メダルに導いた」と、千賀の国際舞台での活躍を記している。
千賀のピッチングについては、「センガの速球は平均96マイル(約154キロ)で、レーダーガンでは102マイル(約164キロ)を記録し、スカウトは『爆発的な動きがある』と表現している。変化球は、フォークボール(スプリッター)が主な武器である。日本では“お化けフォークボール”とまで呼ばれる程、特殊な球種だ」と、東京オリンピック時に米メディアやファンから「あれは何だ?スプリットか?」「信じられない武器だ!」と評された最大の武器を紹介している。
「現在MLBでこの球を投げる投手は、(ロサンゼルス・エンジェルスの)ショウヘイ・オオタニしかいない。先発投手が速球と特殊な武器の変化球で成功することは、過去も現在も証明されている。(ヒューストン・アストロズの)フランバー・バルデス、クリスティアン・ハビア、そして最近ではジャイアンツのケビン・ゴーズマンなどがその証拠である」
球種だけでなく、ボールドウィン記者は数字の面でも千賀に着目している。
「スタッツの数値は低ければ低いほど良いとされている。日本でのラストシーズンとなった2022年シーズン、センガは防御率1.94、NPB通算防御率2.59という成績を残している」
同記者は最後に千賀の契約金額について、「私の予想は5年で8000万ドル(約111億494万円)。MLBのほとんどの球団がセンガに興味を持っており、それが価格を少し上げてしまうと思うので、予測は少し高く設定している」という。
「WAR換算で契約を達成するために、センガは1シーズン平均2.0WARを獲得しなければならない。アレックス・ウッド(ジャイアンツ)は2022年に130イニングを投げて1.7fWARを出し、FIP(被本塁打・与四死球・奪三振のみで投手を評価する指標。チームの守備力や運に左右されず、投手の純粋な能力を表す)「3.76」だった。私は彼が最初のシーズンで、この数字を上回ることができると確信している」と、千賀のメジャーでの活躍に期待を寄せた。
米球界の現地メディアから、毎日のように熱視線を浴びる千賀。NPB屈指の右腕を獲得する球団は、果たしてどこになるのだろうか。契約金額も含めて、その動向に注視したい。
構成●THE DIGEST編集部
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すでに多くの注目が集まっている千賀について同社のチャーリー・ボールドウィン記者は、「コウダイ・センガは、今年のMLB先発投手のFA市場最大の掘り出し物の一つかもしれない」と指摘。そして「30歳を目前にして全盛期を迎え、MLBの打者に慣れるのに1年かかったとしても、2年目以降に3番手、いや2番手の先発投手として活躍すれば、簡単に契約金を手にすることができるだろう」と予測している。
同記事には、「センガは、2012年NPBでデビューして以来、日本屈指の先発投手であることを証明してきた。NPBのオールスターに3度出場し、パ・リーグの最多奪三振(2019・20年)、最優秀防御率(2020年)。2019年9月にはノーヒットノーランを成し遂げ、2015年と2017~2020年には日本シリーズで優勝。チームに欠かせない存在となっている」と千賀の詳細なプロフィールを記載。
さらに、「2017年のWBC日本代表に選出されると、さらに活躍の場を国際レベルに広げていく。2021年、延期された東京オリンピックで、センガは決勝ラウンドでアメリカ相手に2回無失点に抑え、日本を金メダルに導いた」と、千賀の国際舞台での活躍を記している。
千賀のピッチングについては、「センガの速球は平均96マイル(約154キロ)で、レーダーガンでは102マイル(約164キロ)を記録し、スカウトは『爆発的な動きがある』と表現している。変化球は、フォークボール(スプリッター)が主な武器である。日本では“お化けフォークボール”とまで呼ばれる程、特殊な球種だ」と、東京オリンピック時に米メディアやファンから「あれは何だ?スプリットか?」「信じられない武器だ!」と評された最大の武器を紹介している。
「現在MLBでこの球を投げる投手は、(ロサンゼルス・エンジェルスの)ショウヘイ・オオタニしかいない。先発投手が速球と特殊な武器の変化球で成功することは、過去も現在も証明されている。(ヒューストン・アストロズの)フランバー・バルデス、クリスティアン・ハビア、そして最近ではジャイアンツのケビン・ゴーズマンなどがその証拠である」
球種だけでなく、ボールドウィン記者は数字の面でも千賀に着目している。
「スタッツの数値は低ければ低いほど良いとされている。日本でのラストシーズンとなった2022年シーズン、センガは防御率1.94、NPB通算防御率2.59という成績を残している」
同記者は最後に千賀の契約金額について、「私の予想は5年で8000万ドル(約111億494万円)。MLBのほとんどの球団がセンガに興味を持っており、それが価格を少し上げてしまうと思うので、予測は少し高く設定している」という。
「WAR換算で契約を達成するために、センガは1シーズン平均2.0WARを獲得しなければならない。アレックス・ウッド(ジャイアンツ)は2022年に130イニングを投げて1.7fWARを出し、FIP(被本塁打・与四死球・奪三振のみで投手を評価する指標。チームの守備力や運に左右されず、投手の純粋な能力を表す)「3.76」だった。私は彼が最初のシーズンで、この数字を上回ることができると確信している」と、千賀のメジャーでの活躍に期待を寄せた。
米球界の現地メディアから、毎日のように熱視線を浴びる千賀。NPB屈指の右腕を獲得する球団は、果たしてどこになるのだろうか。契約金額も含めて、その動向に注視したい。
構成●THE DIGEST編集部
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