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ジャッジがキャリア初のMVP受賞! 米データ社は大谷翔平との“一騎打ち”を改めて称賛「2つの絶対的に壮大なシーズン」

THE DIGEST編集部

2022.11.18

MVPレースを大いに盛り上げたジャッジ(左)と大谷(右)。(C)Getty Images

 長く話題を振りまいてきた"レース"がようやく決着を見た。

 現地時間11月17日、米専門局『MLB Network』は全米野球記者協会による今季のMVPを発表。アメリカン・リーグはアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)、ナショナル・リーグはポール・ゴールドシュミット(セントルイス・カーディナルス)が、投票権を持つ30名の記者から最も多くの1位票を集め、栄えある賞を手にした。

 大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)もファイナリストにノミネートされていたア・リーグ。その結果が国内外で大きな注目を集めるなかで、最終的にはレギュラーシーズンにリーグ新記録となる62本塁打を放ったジャッジが堂々の初受賞を果たした。
 
 当然と言える結果ではある。今季のメジャーリーグは「飛ばないボール」が導入された影響から「投高打低」が加速。平均打率も.243と1900年以降で歴代ワースト4位に低下したなかでジャッジは影響を全く感じさせなかった。開幕から快調に飛ばし続けた彼は打率は.311、62本塁打、131打点、OPS1.111というハイアベレージをマークしたのだ。

 もっとも、最後まで「受賞に十分値する」「ジャッジじゃない」という声が絶えなかった大谷が残した成績も凄まじい。メジャーキャリアで初めて2桁勝利を掴んだ今季は、米球界で史上初となる「シーズン30本塁打&2桁勝利」「投打ダブル規定到達」を成し遂げ、昨季からの飛躍ぶりを見せつけた。

 それでも30人中28人が1位票を入れたジャッジの受賞、そして1位票を2票獲得した大谷の健闘には、米国内でも反響が相次いでいる。

 米放送局『Bally Sports West』は、「彼(大谷)は人間ではなかった」と贔屓球団であるエンジェルスの大スターをあらためて称賛している。さらに米データ専門会社『Codify』は「2つの絶対的に壮大なシーズンだった。何か月にも渡る激しい議論を起こした争いについに結果が出た」と、両雄の巻き起こした論争を振り返った。

 おそらく今回の投票には賛否両論があるだろう。しかし、ここまで人々を熱くさせ、多くの娯楽を提供した両雄には、あらためて賛辞を贈りたい。

構成●THE DIGEST編集部

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